多くのコメントを頂戴し、有難うございました。


今日はエリエールレディスオープンを振り返ってみましょう。


さくらちゃんのコメントに「私が戦ったのはコースとスコア・・・・・若い時はピンしか見えていないというイメージがある」という部分がありました。

ゴルフの試合では相手選手に勝とうとしてしまいがちです。勿論、それで優勝することもあるわけですが、色々なコースで、別々の選手との戦いに勝ち続けるには、コースとの戦い、スコアとの戦いに勝つという意識がないとダメだということだと思います。

さくらちゃんにはコース相性が無く、調子次第だと言われますし、成績を見るとその通りです。だから予選落ちも極端に少ないわけです。

それが生涯獲得賞金10億円超えに繋がったわけです。1試合平均300万円を超えているのは素晴らしいですね。


最終日、鈴木さんは肝心のバーディパットが昨日までのように決まらず、勝ちたい気持ちが空回りしてしまったように感じました。3日目までのような強気のパットは影を潜めていました。優勝を意識してしまう、いわゆるプロゴルファーになってきたのでしょう。彼女の成長でもあり、また、難しいところてもあります。

酒井さんは流石に色々な経験をしてきただけあって15番まで上手くコントロールしてきましたが、16番グリーン奥からのミスで脱落してしまいました。これも技術というよりは入れなければならないというプレッシャーが原因でしょう。


テレサさんと森田さんは兎に角スコアを伸ばすことだけに専念した結果、2位に届きました。このパターンで優勝することもありますが、今回は、さくらちゃんが68で回ったために下からの追い上げには限界がありました。


さくらちゃんは出場選手中唯一4日間ともに60台で回りました。今大会はパー70程度と考えてもよいくらいのイージー設定でしたが、4日間ともに安定して60台で回ったことが優勝に繋がりました。

アメリカツアー参戦に向けて良い経験になったと思います。


さて、この試合を終えて、シード権、サードQT免除、リコーカップ出場権争いは決着がつきました。そういえば、賞金女王争いも決着が付いてしまったのですね。リコーカップはさくらちゃんも不在ですし、消化試合のようになってしまいました。


シード権に関しては、不動さんが賞金シードを逃したことが、彼女の強さを知っているだけに寂しくも感じます。憎いほど強いと言われていた選手でしたからね。結婚して、試合数もフル出場に10試合以上も足りなかったですから仕方がないのでしょうが、琴乃ちゃんとは2試合とか違いませんし・・・・。


三塚さんと諸見里さんは複数年シードが切れてしまいました。昨年から賞金シード外だったので驚きはありません。彼女達には酷かも知れませんが、シードに必要な賞金額の半分にも満たない状況が2年続いているという事実に向かい合わないとだめでしょう。

三塚さんは故障もあり、もう受け入れているように感じますが、諸見里さんはまだやれる筈だと思っているでしょうね。QTはそれなりの順位をキープすると思いますが、今のままだと来シーズンも厳しいと言わざるを得ません。


初シードの日本人選手には鈴木愛さん、琴乃ちゃん、福田真未さん、前田陽子さん、光里さん、葭葉さん、西山さん、下川さんの8人です。毎年、数人が入れ替わるシードですが、来年もシードをキープするのはこのうち何人でしょうか。