アメリカツアーメジャー第1戦、ANAインスピレーションが終了しました。
初日午後のサスペンデッド、2日目もサスペンデッド、3日目はセカンドラウンドの残りとサードラウンドを消化するハードなスケジュールとなりました。
そして、最終日には首位に立つLトンプソンさんが3日目の処置を誤ったとして突然4罰打を受け、優勝争いは混沌としました。
結果はプレーオフの末にユソヨンさんがトンプソンさんを下して優勝しました。優勝スコアは14アンダーとなりました。
日本人選手では彩子さんが善戦しました。それでも優勝スコアとは11打差ありますから勝負にはなっていませんが・・・・。
日本人選手とイボミさんの最終成績です。
27位 -3 彩子さん 71-74-69-71
40位 -1 藍ちゃん 74-72-69-72
66位 +5 イボミさん 71-72-74-76
68位 +6 さくらちゃん 70-76-76-72
70位 +7 野村さん 70-75-76-74
CUT +3 美香さん 76-71
フェアウェーキープ
彩子さん 9-12-11- 8(71.4%)
藍ちゃん 11-11-11-10(76.8%)
さくらちゃん 9- 8- 5- 6(50%)
野村さん 13- 7- 8-11(69.6%)
パーオン
彩子さん 12-10-14-14(69.4%)
藍ちゃん 11-12-14-11(66.6%)
さくらちゃん 12-11- 6-10(54.2%)
野村さん 14-10-10-13(65.3%)
パット数
彩子さん 29-28-29-31(117)
藍ちゃん 30-29-29-27(115)
さくらちゃん 28-32-26-28(114)
野村さん 30-30-30-33(123)
バーディ ボギー ダボ トリプル
彩子さん 14 9 1
藍ちゃん 13 6 3
さくらちゃん 8 14
野村さん 8 10 1 1
データだけでの感想です。
彩子さんは3打縮めることができれば15位でしたから、決して悪い成績ではありません。最終日にもう少しパットが入ればトップ15も可能だったかも知れません。飛距離で劣る彩子さんとしてはパーオン率もまずまずですし、あと少しと感じます。その「少し」が意外と大きいのですが、日本人選手がこのコースでは太刀打ちできないと言い訳できないような成績です。聞いていますか・・・さくらちゃん(笑)。ティーショットをフェアウェーに置いて、ある程度パーオンして、あとはパット次第というのがゴルフの原点であり、彩子さんはそういうゴルフをしてそれなりの成績を残しました。
藍ちゃんはずっとショットが好調です。フェアウェーキープ率が良いですが、パーオン率で少し下がるのは飛距離の問題でしょう。それをカバーするのが藍ちゃんのゴルフです。最近アテにならない藍ちゃんのパットですが今回はまずまずでした。大崩れするラウンドが無かったのはショットが好調で、パットがまずまずだったからです。ダボ3つはマネジメントの問題もあったと思います。上手く回れば彩子さんと同じ程度の成績は残せた筈です。ただ、パットは日替わりです。次の試合でパットが安定するという保証はありません。
野村さんはティーショットがぶれるとそのままパーオン率に反映しています。バーディ決定率が17%ですし、昨年好調だったパットがそれほど決まらないので、苦労しています。昨年ならバーディ15個は獲っていたでしょう。
問題のさくらちゃんです。正直言って、バーディ数とボギー数が逆です。
フェアウェーキープができず、それがグリーンを外す原因になっています。39回しかパーオンしませんので、せいぜいバーディは12~13個といったところが相場です。8バーディというのは少な過ぎますが、このパーオン率なら仕方がないとも言えます。逆に33回もパーオンを逃していますからボギーも増えます。見かけ上のリカバリー率は57%ですが、速いグリーンだとこうなってしまいます。
フェアウェーキープ率はこの試合前には79.1%でしたので、今大会だけが悪かったのか、それとも修正中なので上手く行かなかったのかを知りたいですね。
いずれにしても修正の真っ最中ですし、今大会の結果は想定内でした。しかし、この状態があと2ヶ月も3ヶ月も続くようでは赤信号が灯ります。
国内ツアー2試合でファンを安心させるようなゴルフをして欲しいものです。