昨日は国内ツアー10試合終了時点の感想を書きました。

外国人選手は主力中心に安定した戦いを続けています(イボミさんを除く)が、日本人選手は主力が勝ち切れず、外国人選手に対抗できる選手が育っていないですね。

話題の川岸さんもシーズン通してどの程度の成績を残せるかはわかりませんが、このまま行くと全英女子OPの出場権を獲得する可能性があります。若いので失敗覚悟で出場して欲しいと思います。


さて、今日は琴乃ちゃんについての感想です。10試合中9試合に出場しています。成績は以下の通りです。最高成績は10位、続いて15位、22位、24位です。予選落ちは3試合です。


今年と昨年のワールドレディス終了時点のデータ比較です。

今年の欠場はサイバーエージェント、昨年の欠場はバンテリンとフジサンケイの2試合でした。厳密な比較ではありませんがある程度の傾向は見えてきます。

              2017年          2016年

平均ストローク   50位  73.4231   76位  74.5714

パーオン率     71位  57.9060   75位  57.6720

平均パット数    62位   1.8745   61位   1.8756

パーセーブ率    38位  81.6239   79位  76.4550

平均バーディ数  56位   2.3462   49位   2.3333

リカバリー率     7位  65.9898   70位  54.3750


昨シーズンとの比較で目立つのは、リカバリー率の向上です。パーオン率が劇的に向上していない状況で、リカバリー率が10%以上向上していることでパーセーブ率の5%向上に繋がっています。シーズンオフにアプローチ練習に励んだ結果だと思います。まだまだボギーやダボも多い気がしますが、昨シーズンよりは遥かに我慢のゴルフが出来ていると思います。その結果として9試合中6試合で予選通過しているわけです。昨年の今頃は8試合出場して予選通過したのが3試合でした(汗)。


ただ、バーディ数については物足りないです。パットが今一つ決まっていない、特にバーディパットの決定率が上がっていないですね。今後の試合に期待したいところです。


ホール別のデータを見ると、ミドルはまずまずですが、ショートホールの平均スコアが悪いです。ティーショットの飛距離優位性を必要としないショートなので、アイアンショットの精度がイマイチということでしょう。ロングも今一歩ですが100ヤード以内のショットの精度の問題もありますが、それよりもバーディパットの決定力不足のような気がします。


昨シーズン終了時点の平均ストロークは73.073で60位でした。つまり、今後の試合で平均ストロークは1.5も縮めることができたわけです。開幕からの10試合は比較的スコアの出にくい試合が多いですから、試合を消化すると共に平均ストロークは良くなっていくものです。これは他の選手も同じです。ただ、琴乃ちゃんは腰痛もあり、暖かい時期に調子が上がるタイプなので、他の選手以上に平均ストロークが良くなっています。昨年の今頃は76位の平均ストロークが最終的には60位だったことが証明しています。


今年も昨年並みに平均ストロークを縮めて行けば最終的には71.9程度が期待できます。ちなみに、昨年の平均ストローク1.9前後の選手には松森さん、西山さん、成田さんがおり20位以内です。まぁ、ここまで行けば賞金シードも間違いないでしょうし、満足できる結果が得られる筈です。

計算通り進んでくれれば・・・という数字ですが、数字に裏付けされた自信というのがゴルフに必要ですからね。良い意味でのマインドコントロールです。