アメリカツアー、ヴォルヴィック選手権3日目が終了しました。
フォンシャンシャンさんが通算15アンダーとして首位に立ちました。3日連続で60台ですね。それでも彼女が優勝すると断言できない状況です。10アンダー以上の選手には逆転優勝の可能性がありそうです。
ビッグスコアが出ることをアメリカツアー化と勘違いする人もいるようですが、ビッグスコアというのはプロなら誰でも出せるものです。それを3日間、4日間と続けなければ勝てないのがアメリカツアーです。最終日にビッグスコアを叩きだした選手が勝てばアメリカツアー化している等と安易な考え方をするべきではありません。
日本人選手の成績です。
15位 -9 野村さん 5バーディ、2ボギー
53位 -3 畑岡さん 3バーディ、3ボギー
53位 -3 さくらちゃん 1バーディ
3人のスタッツです。
フェアウェー パーオン パット数
野村さん 10-8-11、14-12-10、27-27-27
畑岡さん 9-8-9、 13-14-10、27-31-28
さくらちゃん 9-11-12、 9-11-11、26-28-28
野村さんは優勝するには厳しいですが、優勝争いに顔を出すことは可能な位置です。当然トップテン、トップ5フィニッシュが視野に入っているでしょう。
畑岡さんは3日目にショットの精度が落ちましたが、結構粘り強いゴルフをしています。彼女に関しては1試合の成績ではなく経験を積んで来シーズン以降に繋げることが大事なので、これで良いと思います。
さくらちゃんの3日目はバーディ1個で残りホールは全てパーでした。ノーボギーでのラウンドは良いことだと思いますが、あまりにもバーディが少なすぎます。3日目に関してはさくらちゃんよりもパーオン回数が少ない野村さんが5バーディ、畑岡さんが3バーディですから、さくらちゃんも3~5バーディというのが普通の数字です。バーディチャンスに付かなかったということも考えられますが、11回もパーオンして10ホールで10m前後のパットばかり残ったということは考えづらいものです。数メートルのパットを外しているのでしょう。
ゴルフは統計のスポーツですから、最終日は3~5個のバーディを獲ってくれるでしょう。パーオン数を13ホール以上にすればバーディ5個、ボギーを1個以下に抑えることができる筈ですし、そろそろそういうゴルフをして欲しいですね。
国内ツアーのリゾートトラストレディスが終了しました。
藤田さん(31)、姜さん(41)、全さん(34)の中堅・ベテラン3人によるプレーオフの末に、姜さんが優勝しました。アメリカツアーは30歳以上の選手が苦戦していますが、国内ツアーはベテラン選手が頑張っています。本当は若手選手が活躍しないといけないのですが、若手選手の成長が中途半端で、「点}での活躍でしかないので、中堅・ベテラン選手が活躍する余地がたっぷりと残されています。
「藍ちゃん、まだ若いのだから日本でプレーしたら・・・・」という声が聞こえてきますが、それには応じないでしょう。
「さくらちゃん、日本ツアーならまだまだ優勝できますよ・・・・」という声も聞こえてきそうです。さくらちゃんも国内ツアーの現状を見て、少し心が揺れ動いているかも知れませんが、それよりも目の前のアメリカツアーで1つでも上の順位を目指して欲しいです。
今シーズン優勝した選手の年齢です。
絵理香姫(28)
若林さん(28)
西山さん(34)
吉田さん(30)
鈴木さん(23)
上田さん(30)
アンさん(29)
全さん(34)
イミニョンさん(25)
テレサさん(29)
ハヌルさん(28)
姜さん(41)
12人中、40代が1人、30代が4人、28歳と29歳が5人、25歳が1人、23歳が1人です。
さくらちゃんに近い世代の選手が過半数の7人ですよ。
日本人選手では鈴木さんの23歳が最も若く、次に若い選手は28歳です。若手選手の成長と言ってもその程度のことです。
さくらちゃんは23歳までに9勝、25歳までに17勝しています。鈴木さんが若手日本人選手のエース的存在なのでしょうが、それ以外の選手は一流レベルに達していないのが現実です。
今大会も最終日を首位から4打差以内でスタートした若手選手は野澤さん、仲宗根さん、川岸さん、松森さん、小野さん、瀬令奈さん、永井さん、岡山さん、@新垣さんの9人でした。
うちアンダーで最終日をラウンドしたのは4人だけで、いずれも71でした。明らかに実力下位の選手もいましたが、川岸さん、岡山さん、瀬令奈さんは初優勝が待たれるレベルですが何度も同じ光景を見てきました。今後も同じことが繰り返されるのでしょうか。
せっかくの生中継なのに、3人に優勝争いが絞られてしまい単調な中継となりました。しかも2人は外国人選手ですし、藤田さんは早くにホールアウトしましたので途中でチャンネルを変えた人も多いのではないでしょうか。