先日、最終プロテストが行われました。

初日が悪天候のために中止となり、2日目に36ホールを行い、3日間で72ホールという厳しい戦いとなりました。

20位タイまでが合格ということで、今年は19位タイの22人が合格しました。


最大の注目はアマでKKT杯バンテリンレディースで最年少優勝した勝みなみさん、次にステップアップツアーで優勝した新垣比菜さんでした。マスコミが「黄金世代」と呼ぶ1998年4月から1999年3月に生まれ、今年の春に高校を卒業した選手達に注目が集まりました。この世代には、勝さん同様にアマでレギュラーツアー(日本女子オープン)優勝した畑岡さんも居ますので、既に同世代でレギュラーツアー2勝ということです。

22人の合格者がいますが、この世代の選手は11人ですから、ちょうど半数です。

そして、トップ合格は1世代前の松田鈴英さんで、1位から3位までの選手は初めてのプロテストではありませんでした。黄金世代というからには、その世代の選手がトップ合格を果たして欲しかったですね。

いずれにしてもアマとしては黄金世代なのかも知れませんが、問題はプロとしてどれだけの成績を残せるか・・・です。


不動さん以降の各年代ごと優勝回数です。漏れもあるかも知れませんが、複数回優勝した選手は漏れない筈です。若手選手で初優勝が期待されている選手は青字で加えました。


1976年度・・・57勝

不動さん50勝、米山さん7勝


1977年度・・・24勝

大山さん17勝、茂木さん6勝、福嶋浩子さん1勝


1981年度・・・7勝

北田さん6勝、永井奈都さん1勝


1982年度・・・17勝

古閑さん12勝、馬場さん3勝、西山さん2勝


1983年度・・・10勝

茜さん7勝、彩子さん3勝


1984年度・・・13勝

佐伯さん7勝、三塚さん4勝、前田陽子さん2勝


1985年度・・・43勝+9勝

さくらちゃん23勝、藍ちゃん15勝(+9勝)、藤田さん5勝


1986年度・・・20勝

上田さん11勝、諸見里さん9勝


1987年度・・・33勝

智恵ちゃん13勝、笠さん5勝、真夕さん5勝、原ちゃん2勝、吉田さん6勝、穴井さん2勝


1988年度・・・9勝

絵理香姫3勝、若林さん3勝、一ノ瀬さん3勝


1989年度・・・12勝+1勝

森田さん7勝、美香さん2勝+1勝、金田さん1勝、木戸さん1勝、愛璃さん1勝


1990年度・・・2勝

大江さん2勝


1991年度・・・2勝

酒井さん2勝


1992年度・・・13勝+3勝

成田さん8勝、葭葉さん1勝、堀奈津佳さん2勝、瀬令奈さん1勝、野村さん1勝+3勝、

福田真未さん、琴乃ちゃん、東浩子さん


1993年度・・・5勝

渡邉さん3勝、比嘉さん2勝、辻梨恵さん


1994年度・・・7勝

鈴木愛さん5勝、藤田光里さん1勝、松森さん1勝、武尾さん、川岸さん


1995年度

堀琴音さん、永峰さん、柏原さん、新海さん


1996年度・・・1勝

ささきさん1勝、森田遥さん、岡山さん、三ヶ島さん


1997年度

永井さん、蛭田さん


1998年度

勝みなみさん1勝、畑岡さん1勝


不動さん1人で50勝しているのは別格として、さくらちゃん・藍ちゃん世代の52勝はそれ以下の世代を圧倒しています。それも3人で積み上げた優勝回数です。

これからの女子ゴルフ界を背負っていかなければならない25歳以下の世代では成田さんの世代が一歩リード、次に鈴木さんの世代、渡邉さんの世代と続いています。それぞれの世代に稼ぎ頭が存在しますが、1人で20勝以上するのは大変なことですから、さくらちゃん・藍ちゃん世代を超えるのは難しいでしょうね。

これは外国人選手の参入によるところが大きいです。仮にアンさん以降の新規参入外国人選手が居なければ、それぞれの世代ともに数勝を上乗せできた筈です。

国内ツアーが面白くなくなっただけでなく、新しい芽を摘まれたことにもなります。


1992年度以降に生まれた選手の皆さんはこれからです。

10年度、1998年度生まれの選手が黄金世代と言われたことがその通りの結果となっているのか、あるいは信じられないような状況になっているのか、それはプロ入りした後の選手次第ということです。