戦争と平和の狭間で | つれづれなる日々

つれづれなる日々

半分は学校の先生、半分はショウリンジャー
ときどきふらふら風まかせ。

ほとんど四面楚歌で徒手空拳、いつでもどこでもひとりきり。

靖國神社に参拝した後、閉館までぎりぎりの時間でしたが、遊就館を見学してきました。
 

C56型蒸気機関車 31号機
大井川鐵道で走っている44号機と一緒に、タイから戻ってきた機関車です。
C56型蒸気機関車は、総製造両数の半数を超える90両が
東南アジアに運ばれ、帰ってきたのは2両のみ。
戦争で運命の変わった蒸気機関車の代表です。
この31号機も、泰緬鉄道で使われた当時に復元されています。
 
 
 

言わずと知れた、零戦52型。
6月に復元新造機(22型)を撮ってますが、こちらの機体は
激戦地、ラバウルから運ばれて復元された機体です。
 

手前は艦上爆撃機彗星
復元の時は日テレがドキュメントで取材していた番組を見ていました。
奥の天井からつり下がっているのは、特攻機桜花。
この機体については、もはや言うことはないでしょう。
 
撮影可能な展示品の一部を撮ってますが、
内部の大部分は、靖国神社に奉られている戦死者の遺品や手紙。
正直、重かったです。
 
 
戦争が終結して70余年。
今年はテロ特措法や北朝鮮、尖閣諸島をはじめ領土問題・・・
ある意味では戦争の一歩手前の状態です。
 
戦争ってのは絶対悪なのは明白な事実。
ただ、日本人・・・と言うより、人類全体が被害者であり、加害者ではないだろうか。
ちょっとの意見の違い、ボタンの掛け違い・・・
そういうのがどんどん歪みを生んで、それが戦争に繋がってるのではないでしょうか。
 
展示されている遺品の多くは、戦争末期の特攻で戦死した
ほとんどが20代の方達。
なぜ特攻に走ったか? 戦争に勝つとか、命令だからじゃない。
自分の大切な人々を「守る」ために、自分の命を捧げた・・・ そう思います。
 
そういう人々の犠牲の下で、私たちの平和ってのは続いているんです。
でも、偶然ですよね。70年以上も平和で居られたのは。
 
いろいろな考えの方がいます。
こと憲法9条、戦争、自衛隊・・・ ここ1年近くずっと議論の的です。
議論の場に揚げるのは間違っていません。むしろ今までなかったことがおかしいほど。
だけど、ことこのことになると、イデオロギー論争になっていて
自分の意見が絶対で、相手方の意見は悪・・・ そういう論調になるんですよね。
 
はっきり言って、互いの意見を認めないってのも、
戦争を導いている・・・ そう思います。
 
上手く纏まりませんが、とにかく、
戦争で犠牲になった方々・・・ 軍人も民間人も関係ないですよ、
今を生きる私たちが恥じぬよう、
互いの意見を交わしつつ、しっかりと考えていきたいものです。