2014年F1グランプリ第6戦は歴史と伝統のモナコグランプリです、
舞台はモナコ公国、モンテカルロ市街地サーキットで行われました。
ここまでメルセデスチームが他のチームを圧倒してきた今シーズンですが、
そのメルセデスチームの二人のドライバー、ハミルトンとロズベルグは仲良しコンビで有名でした。
しかし、チャンピオン争いをするこの二人に、ついに亀裂が入ったようです。
このレースの予選終盤、トップタイムをマークしていたロズベルグがタイムアタック中、
ドライビングミスからエスケープゾーンにマシンを止めました。
そのことが原因でイエローフラッグが振られることとなり、
ロズベルグの後からタイムアタックしていたハミルトンはタイムロス、ポール・ポジションを逃しました。
以前、皇帝シューマッハも同様に、予選終盤にコース上で故意にマシンを止め、
アロンソのタイムアタックを妨害したとされ、予選タイムを抹消されるペナルティを受けましたが、
今回は、テレメトリーなどの情報を調べた結果、故意ではないと認められお咎め無しに・・・
しかし、ハミルトンは故意に止めたと思ったようです。
ハミルトンは、「ロズベルグとは友達ではないし、これまでも友達ではなかった。」と発言、
ルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグは完全に冷戦状態に突入したようです。
またハミルトンは「自分はアイルトン・セナが好きなので、今回もセナのように対処する。」と発言、
ハミルトンがセナならば、自動的にロズベルグがアラン・プロスト役ってことになりますかね・・・
平成のセナ・プロ対決・・・こうなる事も、勝負の世界では自然な流れなのかもしれません。
予選では、ポールからロズベルグ、ハミルトン、リカルド、ベッテル、アロンソ、ライコネンと、
メルセデス、レッドブル、フェラーリと順番に並び、強いチームがやっぱり強いって感じですが、
メルセデスチームが飛び抜けていることには変わりありません。
結局、決勝ではロズベルグがポール・トゥ・ウィンを決め2年連続でモナコを制覇、
フライング・フィンの息子でドイツ国籍ですがモナコ育ち、ホームタウングランプリを制しました。
ハミルトンはロズベルグに迫るどころか、終盤はリカルドに追い上げられ何とか2位フィニッシュ。
最近はこの位置が定番になってきたリカルドが3位表彰台獲得。
アロンソも表彰台には届かないものの、毎回そこそこの位置で4位。
以下、ヒュルケンベルグ、バトン、マッサ、グロージャン、ビアンキ、マグヌッセンまでが入賞。
可夢偉は13位完走、完走14台のサバイバルレースとなりました。
可夢偉の所属するケータハムのライバルとなるマルシャのビアンキが9位入賞、
レギュレーションの隙を突き、5秒ピットストップのペナルティを消化しないままゴール、
最終的にレースタイムに5秒加算で済まされ、9位入賞が確定しました。
5秒ピットストップの代替が5秒加算という謎の裁定・・・レギュレーションがおかしいだろ!!!
ドライバーズランキングでは、ロズベルグが再びトップに浮上、
上空で2機の戦闘機がドックファイトを展開・・・って様相です。
第6戦を終えた段階でのドライバーズランキングは・・・
ニコ・ロズベルグ 122pt
ルイス・ハミルトン 118pt
フェルナンド・アロンソ 61pt
ダニエル・リカルド 54pt
ニコ・ヒュルケンベルグ 47pt
セバスチャン・ベッテル 45pt
バルテッリ・ボッタス 34pt
ジェンソン・バトン 31pt
ケビン・マグヌッセン 21pt
セルジオ・ペレス 20pt
フェリペ・マッサ 18pt
キミ・ライコネン 17pt ・・・
次戦、第7戦はヨーロッパラウンドを一旦離れ、北米ラウンドのカナダGP。
モントリオールはジル・ビルヌーブ・サーキットで開催されます。
ハミルトンが得意としているだけに、再びランキングトップが入れ替わるか???お楽しみに。
2014年モナコGP〓fab44〓WINNER:ニコ・ロズベルグ