2014年のF1シーズンもサマーブレイクを終了し後半戦に突入、
第12戦ベルギーGPはオー・ルージュの壁が立ちはだかる、
スパ・フランコルシャン・サーキットで開催されました。
前戦のハンガリーGPでは、予選でハミルトンが大炎上するなど、
このところトラブル続きのメルセデスチームですが、
このレースの予選では圧倒的な強さを見せつけてきました。
ポール・ポジションをロズベルグがとり、2番手にハミルトンとフロントロー独占、
しかも、3位以下に2秒以上の差を付ける圧倒的な速さを見せています。
3位以下はベッテル、アロンソ、リカルド、ボッタス、マグヌッセン、ライコネンが1秒以内に犇めきます。
決勝に入ると2周目で早くも事件です・・・
スタート直後にロズベルグを抜いてトップに出ていたハミルトンを、
ロズベルグがアウトから抜きに掛かるも、ハミルトンは自らのラインを守り走行。
ロズベルグもマシンを引くのが遅れ、ロズベルグのフロントウィングとハミルトンのリアタイヤが接触、
ロズベルグのフロントウィング翼端板が飛んだかと思ったら、それからしばらく後、
ハミルトンのリアタイヤがバーストしスローダウン、ピットインとなりました。
ハミルトンはタイヤ交換後もなかなかペースが上がらず、モチベーションもガタ落ち、
前戦でマシンが大炎上しパワーユニットを1機失っていることもあり、
パワーユニットを温存しようということになり、戦略的リタイアとなっています。
ロズベルグはその後もいまいちペースが上がらず、
ギアレシオを変更しストレートスピードを上げてきたレッドブルのリカルドや、
直線番長ウィリアムズのボッタスに先行されます。
終盤に追い上げたものの2位どまりだったロズベルグですが、
ライバルのハミルトンは0点ゲームとなった為、その差は29ポイントまで拡大。
リカルドはハンガリーに続いて2連勝、ロズベルグとは64ポイント差、まさかの大逆転もあるか???
今シーズン3勝目で、すっかりレッドブルのエースといった雰囲気を醸し出したリカルド、
メルセデス勢が内輪もめしている間に、漁夫の利を得るなんて感じで、
まさかの大逆転もあるか???最終戦の2倍ポイントも効いてきそうな展開です。
ロズベルグは何とか2位を確保してハミルトンとの差を広げました。
3位には最近表彰台の常連となっているボッタスが入っています。
スパマスターのライコネンは4位どまりで表彰台獲得はならず。
以下、ベッテル、マグヌッセン、バトン、アロンソ、ペレス、クビアトまでが入賞。
それにしても、レース終盤のベッテル、マグヌッセン、バトン、アロンソのバトルは激しかった。
抜きつ抜かれつ、コース上で横に4台が並ぶ4ワイドなんてシーンもありました。
なお、このレースでケータハムは、小林可夢偉に変えてアンドレ・ロッテラーを出場させています。
日本のレースシーンで活躍中のロッテラーは、日本でもお馴染みの存在ですが、
ドイツ生まれでベルギー育ちということで、スパはホームグランプリといったところ。
本人は「F1で走るのはこのレースだけ」と語っていますが、
次戦以降、誰がケータハムのマシンに乗るのかについて、チームは明言を避けています。
まぁ、きっと、可夢偉が復帰してくれるものと信じていますが・・・ロッテラーは2周目でリタイア。
第12戦を終了した時点でのドライバーズランキングは・・・
ニコ・ロズベルグ 220pt
ルイス・ハミルトン 191pt
ダニエル・リカルド 156pt
フェルナンド・アロンソ 119pt
バルテッリ・ボッタス 110pt
セバスチャン・ベッテル 98pt
ニコ・ヒュルケンベルグ 69pt
ジェンソン・バトン 66pt
ケビン・マグヌッセン 45pt
フェリペ・マッサ 40pt
キミ・ライコネン 39pt
セルジオ・ペレス 31pt ・・・
ロズベルグとハミルトンの差が開きましたが、リカルドの追い上げも気になります。
もっと気になるのは、ロズベルグとハミルトンの関係ですが・・・
次戦はヨーロッパラウンド最終戦、
スパに続いて高速サーキ2連戦、モンツァ・サーキットで行われるイタリアGPです。
9月7日決勝・・・お楽しみに。
2014年ベルギーGP〓fab44〓WINNER:ダニエル・リカルド