2014年のF1グランプリ第16戦は、初開催となるロシアGPです。
舞台は一部公道を含むセミ・ストリート・サーキット、ソチ・オートドロームです。
先週、レッドブル入りが発表されたロシア人ドライバー、クビアトの活躍に注目が集まります。
チャンピオン争いの方は、トップのハミルトンと追いかけるロズベルグとの差は10ポイント、
3連勝中のハミルトンはチャンピオンにまっしぐら、ロズベルグはあまり元気が無い印象です。
このまま逃げ切られるのか、それとも再逆転があるのか???
そんな中行われた予選ではハミルトンがポール、ロズベルグは決勝に勝負をかける。
後続には、ボッタス、バトンのメルセデスPU勢が続き、
その後ろの5番手には、ロシア人ドライバーのクビアトが自己ベストグリットを獲得しています。
ベッテルはまさかのQ2敗退、可夢偉はまともなマシンを与えられず19番手。
そんな中迎えた決勝では、スタート直後の2コーナー、
どうしてもハミルトンの前に出たかったロズベルグが勝負に出ます。
ギリギリまでブレーキングを遅らせて、ハミルトンの前に出るとフルブレーキング・・・
白煙をもうもうと上げてブレーキングしたものの、曲がりきれずに直進、
コースをショートカットした為、後にハミルトンに順位を譲り2番手に後退しました。
ただ、問題はそれだけでは済まなかったようです。
フルブレーキングの代償としてタイヤにフラットスポットを作ってしまい、
マシンにバイブレーションが発生、仕方なく1周目終了後にピットインしタイヤ交換しました。
ソフトタイヤでスタートし、2周目からはミディアムタイヤでの走行となっています。
これでロズベルグは最後尾まで後退してしまいましたが、ちょっとラッキーなポイントが・・・
それは、ロシアGPが初開催という事もあって、持ち込まれたタイヤがコンサバな選択となってました。
思いの外スムーズな路面でタイヤの摩耗が少なく、タイヤが持ち過ぎるという事です。
結局ロズベルグは、1周目終了後にタイヤ交換した後、残りの52周を1セットのタイヤで走破、
当初の予定通り、タイヤ1回交換作戦で走りきったと言う事になりました。
しかも、2セット目のタイヤの51周目でファーステストを出し、余裕で走りきったって感じです。
それでも、最後尾から他のマシンを1台づつ追い抜いていくのは大変なことで、
ハミルトンには追いつかず・・・ハミルトンは余裕の走りでこのレースを制しています。
4連勝で今シーズン9勝目、通算31勝で通算勝利数でナイジェル・マンセルと並びました。
ロズベルグは追い上げ虚しく2位フィニッシュ、ハミルトンとのポイント差は17ポイントに拡大。
3位にはボッタスが入り、表彰台の常連になってきています。
ここへ来て調子を上げてきているマクラーレンのバトン、マグヌッセンが4位5位となっています。
以下、アロンソ、リカルド、ベッテル、ライコネン、ペレスまでが入賞。
予選5番手のクビアトは、決勝では振るわず14位止まり。
小林可夢偉はチームからの指示で謎のリタイヤとなっています。
これで、ハミルトンとロズベルグとのポイント差は17ポイントまで拡大、
このところパッとしないロズベルグに対して、ハミルトンはチャンピオンにまっしぐら!!!
残り3戦、ロズベルグの巻き返しはあるのか???最終戦ポイント2倍も気になる。
という事で、第16戦を終えた段階でのドライバーズランキングは・・・
ルイス・ハミルトン 291pt
ニコ・ロズベルグ 274pt
ダニエル・リカルド 199pt
バルテッリ・ボッタス 145pt
セバスチャン・ベッテル 143pt
フェルナンド・アロンソ 141pt
ジェンソン・バトン 94pt
ニコ・ヒュルケンベルグ 76pt
フェリペ・マッサ 71pt
ケビン・マグヌッセン 49pt
セルジオ・ペレス 47pt
キミ・ライコネン 47pt ・・・
次戦、第17戦はアメリカGPが開催されます。
舞台はテキサス州オースティン、サーキット・オブ・ジ・アメリカズです。
2週間空いて11月3日決勝、お楽しみに。
2014年ロシアGP〓fab44〓WINNER:ルイス・ハミルトン