山で遭難未遂 | 星の輪ネットワーク

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金 銀花の独学パン工房 .
山ぶどうから生まれた自家製天然酵母で焼くパンを楽しみ、緑に囲まれて暮らすワンダーフルな日々の出来事を綴ります。

お天気が良いので山歩きをしようと云う事になり、

仲良し三人組で山ヘ行きました。


近所のそう高くもない山ですけどね。


朝早くから出かけ、



前に行った事のある展望台近くから歩けそうな道を探して山に入る事にしました。


山林の整備に使う林道を進むと急な登りです。



太陽はまだ山の向こうですっかり日影の急坂をエッチラオッチラ登って行きました。


天辺まで登ると尾根は北に向かってすすでいます。


尾根道に入ると歩くのが楽です。


平らな尾根道がしばらく続いたあと急な下り坂に差し掛かりました。


この坂が谷まで下りているとしたら厄介なのでつれ合いが先陣を切って様子を見に行き、

暫くすると「道が見えるぞ」とこちらに向かって叫ぶんだので私たちも坂を下りることにしたのです。


帰り道にまたこの坂を登る事を考えるとちょっと気持ちが塞ぎました。

上から見るとそれ程急な逆立ったのです。


最初の登りでふくらはぎの筋肉が突っ張って痛かったので、登り道は嫌でした。


でも道が見えると云う声を聞いたので、仕方なく進んで行きました。


割と楽な尾根道を歩いて行くと左手に道路が見えます。

が、その道路がどこから来てどこへ繋がっているのかは皆目分からないのです。


なのに、私たちはそこで訳もなく道路のどちらかを歩いて行けば出発地に着くだろうと考えてしまったのでした。

どうしてだろう、山の中を東へ北へ、クネクネとした尾根道を歩いて来たので山を一周したような感覚だったのかも知れません。

とにかくそう思い込んだのです。


ところがそれが浅はかな考えだった事が後になって判明しました。


尾根の最後を下ると私たちは先ほどから見えていた道路の四つ辻に出てしまいました。

道はそれで終わり、山を下って道路に出たのです。


感覚的に山を一回りしていたと思ったので左に行けば元の場所に帰れると判断しました。

非常に安易です。



その近くの日当りも眺めも良い場所を見つけ昼寝をしました。

とっても気持ちのよい場所で、そこでずっと暮らしたくなるような良い場所です。



帰りは道路を歩いて行く事にしてそこでしばらくのんびりしていました。


午後になって、目星を付けた道路を歩いて行ったのですが、道の様子がどうも変です。



おかしいなと思いながらも歩いて行くとちょうど道向こうに人影が見えました。


行って尋ねてみるとどうもその人には私たちが出発したポイントがよく分からないみたいです。


私たちも展望台が何と云う展望台だったのかうろ覚えで説明に困難しました。


が、何となくこちらの云う場所を理解したその人の説明で、

先ほどの四つ辻を右に行けば良いという事になったのです。


その方向に歩き始めたのが二時半頃の事でした。


歩きながら最初は午前中に歩いた尾根の一部と平行しているの認識していましたが、

そのうち、道路は尾根から反対の方向へ向かって行きました。


その時に少し不安になったけれどすぐに道がヘアーピンカーブを描いて元の方向に戻って行ったので何となくそのまま歩き続けてしまったのです。


道はどんどん下って行き、おかしいなと思いながらも歩を進めて行くうちに、

完全に道を間違えている事に気がつきました。


が、もう後戻りする気にはなれませんでした。


その地点から上り道を戻り、また山の中を元来た道まで戻るには時間的にも遅過ぎます。

今となってはとにかく道を下って部落に出るより仕方ないと判断したのです。



お天気は上々でした。

午前中は日影の山の中を歩き、内側から見えるのは樹々の立ち並び姿ばかりだったけれど、

午後は道をのんびりと歩きながら向こうの紅葉の山を眺めたり道ばたの花を愛でたりと、


のんびりとしたものです。


自分たちとしては少し歩けば見覚えのある場所に行き着くと、

その時点ではまだそう考えていたのですからね。


そんな訳でそう心配する事もなく歩いていると、

向かいから軽トラックがやって来るのが見えました。


あの人に方角を訊いてみようと云う事になり、手を振って軽トラを止めたのです。


運転手にどうやら道を間違えた事を告げると、

彼は「それなら後ろに乗りな」といって私たちを荷台に乗せてくれました。


それから出発地点を説明するとそこまで乗せて行ってくれたわけですが、


その距離の遠さにはビックリしました。


私が考えていたのより10倍くらい長い道のりです。

他の二人もその場所の遠さに驚いています。


もしも、この軽トラが通りかからなければ部落までたどり着く頃には辺りは真っ暗だったかもしれません。


( ゚-゚)( ゚ロ゚)(( ロ゚)゚((( ロ)~゚ ゚


もしかして、ウチら遭難未遂?


(((( ;°Д°))))


山は余程良く知った場所でない限り、

入って行った場所に戻るのがどうも一番良いようですな。


何処かで山を下りるとそこがどの方向なのかよく分からないからね。


そうやって間違った谷に下りてしまったばかりに遭難する人が多いみたい。


どんなに小さな山でも、

山を舐めたらアカンね。


昨日の山と空。




それにしても、山歩きには最高の一日でした。


色々とハプニングが有りながら、昨日一つの山を制覇した事になります。


小さな山でもそれなりの達成感がありました。


歩いて行った道が間違った道だと知ったその時に、もう日はわずかに西に傾き始めていたのです。

通りかかった道ばたで紅葉が真っ赤に燃えておりました。



軽トラに出会えて良かったです。

(*゚.゚)ゞ


























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