aamall

2017年05月18日

トアルソン S-MACH Tour 280

280_21741 (588x1280)東亜ストリング(株)様のご厚意により、噂のS-MACH Tourをテストさせていただきました。
今回は280gのほうのインプレです。

手に持った瞬間はB社の「あれ」に似てるなぁ、と。
これは誰しもが思われることでしょう。
このS-MACH Tour 280は平均重量280g、平均バランス325mmですが、その他のカタログスペックはフェイスサイズ100平方インチ、ストリングパターン16×19、最大フレーム厚26mm。
意識しないわけがありません。

正直テスト開始前は「あれ」のイメージを持ってコートに立ちました。
が、しかし、but、散々インプレしてきて言うのもなんですが、ほんの些細な違いだけで打感というものは変わるものなのですねぇ。

いざ打ち始めると「あれ」との類似点は、ラウンド形状による空気抵抗の減少によりスイングした時の振り易さが挙げられます。
280gという私にとっては軽めの重量ということと相まって、ラケットのセットからフォロースルーまでの操作性の高さはかなりのレベルにあります。
走らされた時のラケットセットのし易さや、ボレーボレー等の接近戦での瞬時のラケットセットのし易さは、これまたかなりのハイレベル。
そして280gくらいのモデルのものにしてはバランスが325mmと物凄くトップヘビーというわけではないので、取り回しし易いったりゃありゃしません。

ただ打感は「あれ」のイメージとはかけ離れたものでした。
この形状なのに、ホールド感が物凄く高いのです。
フェイス部はフレーム厚26mmと最も厚くなっているので、その厚さの分、面ブレも抑えられ、ヒットした瞬間のパワーアシストも26mmのフレームそのもの。
スロート部が最薄の22mmなのでシャフトの撓りは充分あり、スロートの撓りでホールド感を保ち、ブレないフェイス部がコントロール性を高めながらボールを弾く感じです。

私的にはグリッとやるスピン系より、スライスやボレーのほうが面を作りやすく、面の安定性と適度な撓りが抜群のコントロール性をもたらせてくれて、フルスイングではないにしろある程度のスイングをしても飛び過ぎることのないフレームは、相手の「スピード」に遅れることのないテニスのアシストにはベストマッチでした。

と、テストしてはみたものの、何か一つ表現として物足りないんですよねぇ。
このモヤモヤ感はなんだろ?と思っていたら答えはカタログの中にありました!

まず“Synergy Big Hole”。
これは「スナップバックの可動域を広げるため、必要箇所のホールを従来よりも大きく、直径4.2mmに拡大しています。これによりストリングとの相乗効果を生み、よりストリングに仕事をさせることに繋げ、ボールの食い付きやスピン性能を向上させています。」と説明されていました。

もう一点は“Straight Drill”
こちらは「ラケットの上部14本、側部17本、下部6本をストレートドリルにすることにより、ラケットの内輪の抵抗を抑え、ストリングの動きを大きくすることが可能です。スイートエリアをより広くすることで、ラケットの持っている性能を最大限に引き出します。」とのこと。

DSC01902要はこの2つのテクノロジー。
ストリングへの食い付きを高めるために搭載されているものだということでしょう。
そこが私のモヤモヤ感の答えだったようで。

フレームの撓り以上にホールド感を感じていたのですよ。
まさに球持ちの長さはフレームだけではなく、ストリングにもその一端を担わせていたわけで。
さすがストリングメーカーさんですねぇ。
ここまでストリング自体の特色を掴み易いモデルは今まであまりなかっただけに、ホント流石だなぁと思いました。

なのでこのS-MACH Tour 280をチョイスされる際は、ストリング選びが楽しくなりますよぉ。
ストリングそのものの特性が顕著に掴み取れるので、ベストマッチを発見した方は中々離れられなくなるかもですねぇ。

ツアー系としては軽量設計ではありますが、やはり「しっかり打てる方」がターゲットです。
自身のスイングは確立していて、ラケット自体に操作性の高さを求め、フレームにパワーアシストを求めながらコントロール性も要す方。
おススメです。

因みにカラーリングが「オレンジ」「カーボンブルー」「ピンク」と3パターンもあります。
メーカーさんの意気込みが感じられますねぇ。
今後の動向が楽しみです。



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masupyu at 18:32│Comments(0) トアルソン 

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