プコ=私

プースケ=夫

 

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絶対にばれてはいけない!

と必死に直したつもり

 

老眼鏡のツル。

 

プースケが帰宅し、食事し、一服したと思ったらすぐに

 

「メガネは~?」

 

と、例の老眼鏡を求めてきたよ。

 

なんとか、私の力技で、ぎりぎりばれるかばれないかくらいには修正していたツル。

 

なので、手渡してすぐにはバレなかった。

 

よしよし、セーフ!

 

と、私は私で用事をしていたら…

 

不思議そうな顔をしてめがねの位置を直しているプースケ。

 

私は見ていないフリをしながら、目の端でその様子を伺う。

 

「あれ…?なんか…。」

 

ドキドキ

 

ちょっとプースケの様子を見てみるか。

 

と、振り返ると…ばっちし目が合った。

 

バレたか?!

 

と苦笑いしてみたけど、プースケは何も言わず、また読みかけていた本の続きに目を落とした。

 

よっしゃよっしゃ!

 

安心して自分の用事をしていた。

 

 

用事もすんで、ほげほげ~っとテレビを見ていると…

 

 

その間も老眼鏡をチェックしていたらしいプースケが…

 

「ありゃ!こりゃ…こんな所が曲がっとるわ!!」

 

といいつつ私を注視していた。

 

もう逃れられない!

 

 

「へっへへ、今日落としたんだ~。」

 

 

プースケは、メガネ用のドライバーを探しながら

 

「落とした~???落としただけやないやろ~??」

 

と、笑いながら言って来たので、ホッとしてすべてを白状しようかと思ったが…

 

自分ではもう直したつもりだったので、落としたと言い張ってみた。

 

 

「本当のこと、なんですぐに言わんの~??落としただけやないやろ~??」

 

とニヤニヤしながら小さなネジを外して、その折れを直しつつ

 

「踏んだな~こりゃ!」

 

と一人納得していた。

 

 

はい、そうです。踏みました。ポキっといいました。

が、その事は黙っていました。

 

「本当に落としただけ~?」

 

疑り深く聞いてきたので、それには答えず

 

「私は直したから、言わなくてもいいかなと思った。」

 

と言い訳だけは一丁前に言っといた。

 

「あ~。プコちゃん的にはあれが直っていたんやね。あ~はいはい。」

 

 

「さっき目が合った時、『気づくなー!気づくなー!』って顔してたよね。」

 

 

お見通しだったのかしらん。

それにしては、気づくまで時間がかかった様な気がしないでもないが…。

 

 

まぁ壊したのは確かに私。

 

 

メガネのつるは、一度ネジを外して、その曲がったネジをまっすぐに直してまた付け直して修理完了。

 

100均のメガネだから簡単に買い換える事は出来るけど、直して使えるならそれでもいいよね。

 

 

 

お風呂上り、今度はタブレットで何やら調べていたプースケが私に

 

「プコちゃんが壊しためがね取って!」

 

 

…くぅ~~!!

 

 

しばらくはその老眼鏡の名前が「プコちゃんが壊しためがね」になりそうです。

 

 

プースケが直す前のメガネ↑