今日は厄除け祈願などがあるのですが、私は神葬祭奉仕のため権禰宜(息子の嫁)にお願いしました。
神社庁金沢市支部管内の女性宮司さんが帰幽(きゆう)なされたので、支部長として斎主をおつとめすることになったからです。
画像は、昨日、遷霊祭と通夜祭奉仕に出向する直前に、自宅の台所で撮ったものですが、社家(代々特定神社の神職を世襲してきた家)の葬祭奉仕の場合は、このように道中袴に紋羽織を着用して出掛けます。
今日も、葬場祭(本葬)、火葬祭、帰家祭と、一連の葬祭を奉仕いたしますが、葬場祭ではまことに長い文の祭詞を書き上げました。
葬祭で斎主は、画像のように濃い鼠色の鈍色(にびいろ)の装束を着装しますが、鈍色は「にぶいろ」「どんじき」ともいいます。
す。
斎主や喪主が社家の場合は鈍色の衣冠、奉仕員は同色の狩衣を着用します。
神葬祭の流れとしては…。
1、帰幽奉告(きゆうほうこく)・・・故人が亡くなった旨を氏神さま、神棚、御霊舎に奉告します。喪明け迄神棚の正面に半紙を貼ります。
2、枕直しの儀(まくらなおしのぎ)・・・遺体を整えて殯室(ひんしつ~遺体を安置する部屋)に移します。
3、納棺の儀(のうかんのぎ)・・・遺体を棺に納めます。
4、遷霊祭(せんれいさい)・・・故人の御霊を霊璽と呼ぶ白木の「みしるし」に遷し留めるおまつりです。
また、私の過去のブログ・神道に戒名や位牌はないの?もご参照ください!。
5、通夜祭(つやさい)・・・夜を徹して故人の御霊を慰めるおまつりです。
6、葬場祭(そうじょうさい)・・・故人に最後のお別れをし、棺を送り出します。
7、火葬祭(かそうさい)・・・火葬に付す際のおまつりです。(火葬場にて行います。)
8、帰家祭(きかさい)・・・葬儀が滞りなく終了したことを霊前に奉告するおまつりです。
9、十日祭(とおかさい)・・・10日目に行うおまつりです。仏の初七日に当るものです。(最近は、当日に帰家祭とともに行う方が多いようです。)
これはあくまで、金沢での葬儀次第ですが、他県や同じ県内でも地域によって異なる場合があります。
最後に、15年前の私の母(前当社禰宜)の神葬祭の画像で、神道の葬儀はどういうものかをご理解ください。
なお、以下の画像は葬場祭(本葬)のものですが、最近は通夜に人が集中して本葬がガラガラということが多いのですが、母の本葬の場合はセレモニーホールが満席となりました。
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