今日は大安なので地鎮祭があるので、早朝より山へ行って、依代(よりしろ)となる神籬(ひもろぎ)用と大麻(おおぬさ)用の長めの榊と、玉串(たまぐし)用の短めの榊を切ってきました。

 

 

さて、一昨日は、後輩である加賀市山中温泉鎮座の白山神社Y宮司の結婚披露宴に招かれて、会場となる温泉旅館の翠明(すいめい)にやって参りました。

 

翠明は、以前フジ系連続ドラマ「はるちゃん」の舞台となったところで、主役の中居役・はるちゃんを中原加南さん、女将役は音無美紀子さんでした。

 

 

午後3時からの開宴だったのですが、山中温泉は金沢まで車で1時間半ほどかかるので、さすがに飲んだあとは帰れないので、翠明の和風別館・桂御園(かつらぎょえん)に宿泊いたしました。

 

20年前、ここの女将さんが三菱自工のエンジニアをされていた方をお婿さんに迎えることになって、Y宮司に依頼され結婚披露宴で「人長舞」を舞うことになり、当時雅楽団体の礼楽研究会の事務局長をしていた私は舞人をつとめさせていただいたのですが、なんと仲人は当県出身の森喜朗元首相(東京五輪組織委員長)でした。

 

 

画像は、乾杯後のY宮司の披露宴の様子です。

 

Y宮司は、県神社庁の研修部長や雅楽講師、加賀市教育委員など広く活躍されているのですが、主賓祝辞で神社庁長や加賀市長共に「やっと結婚したというか、ホットした」と笑談されていました。

 

 

会場の前には舞楽舞台が設えてあります。

 

 

開宴にあたって、清興(せいきょう)として舞楽「萬歳楽(まんざいらく)」が奏されました。

 

演奏は、Y宮司も所属する、富山県高岡市無形文化財の洋遊会(ようゆうかい)です。

 

その他、当県では尾山神社権禰宜のO氏と、当社大祭に奏楽奉仕していただいているN氏も所属されています。

 

 

で、龍笛の音頭(主管)は、なんと元宮内庁式部職楽部首席楽長のA先生がゲストとしてつとめられました。

 

一人礼服を着て笛を吹いている方がそうなのですが、Y宮司が師事されているお師匠様でもあります。

 

さすが、「天地を行き来する龍の嘶き」そのままに、圧巻の音色でした!。

 

 

「萬歳楽」は、天皇の即位の礼の際に「太平楽」とともに必ず奏される舞です。

 

なので、古来より祝いの席でも演奏されてきました。Y宮司の結婚を祝うにはピッタリの楽曲です。

 

 

実は、私が宮司を兼務する金沢市北森本町・川崎神社の拝殿には…。

 

 

玉井敬泉(たまいけいせん)画伯の「萬歳楽」の桐額が掲げられております。

 

玉井敬泉画伯の舞楽・萬歳楽の絵は、この他、白山本宮・加賀一ノ宮・白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)の参集殿(さんしゅうでん)と、加賀の菊酒・萬歳楽で有名な小堀酒造店にもあるそうです。

 

玉井敬泉 (明治22-昭和35)=石川県立工業高校卒業後は、農商務省東京工業試験場吏員(りいん)となり、昭和22年から昭和35年まで図案絵画科講師を勤める。大正3年第8回文展初入選。大正8年京都日本画無名展首席天賞受賞。その年に帰郷し、六耀会の発足に参加。白山をこよなく愛し、白山観光協会理事長として白山の国定公園化に尽力した。

 

 

舞楽演奏のあと主賓の挨拶が続き、お二人による山中温泉の名酒・獅子の里(樽酒)の鏡開きがおこなわれ、雅楽の師匠であるA先生のご発声で乾杯されました。

 

お二人の名前が記された漆塗りの升は、当然山中塗です。

 

 

披露宴で供された料理はどれも素晴らしいものでした。

 

 

加賀山中は山中漆器の産地でもあるので、お吸い物の器も山中塗でした。

 

 

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