有料老人ホームのやさしい時間 | 元気ハツラツ!時たま曇のち雨

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こんにちは!東京生まれ東京育ちのOLです。
コスメやスキー、釣り、ハムスター、旅行、食べ歩き飲み歩きが好き。ついに60代に突入!いつになったら落ち着くのか?マジ元気ハツラツです(笑)

認知症でどうしようもなくなり施設に入った母を見舞う日々で気が付いたこと。

今まではスタッフさんたちのご苦労や忍耐強さなどを、今まで母を見ていた家族の立場で感じていましたが、最近、違う側面を発見することが多くあります

 

母は認知症で介護4になり老人ホームに入りました。

そこでまず分かったのは母は重度の認知症だったことびっくり。

それは周りの入居者の方々を見ていてて理解したんですね。

私の想像する有料老人ホームって、家で家族が対応できなくなってしまった時に入るものだと思っていたんです。

 

でも、それは間違い。勘違いでした。

 

有料老人ホーム入居には要介護認定が必須ですが、軽度者が多いと気が付いたのです。

母の有料老人ホームは150名程度の入居者がいますが、

しっかり毎日監視しなくてはならない人はずっとスタッフさんの目の届く広い食堂に集合してもらっています。(寝たきりという人は病院にいかれるようなので、いないようです)

母のような重度は10名くらい。

 

軽度の方々は身なりも綺麗だし、なんとまぁアクセサリーもキチンとしていてオシャレですビックリマーク

こんな軽度なのに、何故みなさん有料老人ホームに入るのかと不思議ではありますが、

家庭内が不和、独身、家族が独り立ちして一人、その他いろいろ事情があるのでしょうか....

 

一定の金額さえ払えば、部屋、食事(3食・おやつ付き)、冷暖房、風呂、洗濯、室内も付いているし、リクリエーションもある。

部屋は何を自宅から持ってきてもいいから、みなさん本当に自室を華やかにされている。

外に絶対行けないというわけでもないし、割り切れば安心な施設なのかなと感じます。

 

で、母は私といるときはキチンと話すんですね。

スタッフさんに何かしてもらった時もお礼なども言っています。

でも今年から車椅子になり力もなくなり、どんどん認知症が酷くなり、物事を判断できない部分が多くなり、トイレも困難、自分から働きかけていくということはないのです。

 

ここに入居してから2ヶ月となります。

毎日のリクリエーションは、広い食堂でボール投げ、カラオケ。

入居者の全員が食堂に来るわけではなく、自室でテレビを見たり、将棋を打っていたりと色々違うのですが、中軽度の積極的な人たちは、先生と一緒に輪になりボール投げをしています音譜

 

母のような重度の人はボーと見ているだけ....

 

昨日も、本人もずっとボールを見ているし...私と話せるならまだ何とかなるかと、

本人から入りたいとは言わないので、思い切って、入れてもらいましたひらめき電球

 

しかし、ボールを手にしても、何をしていいのか分からない母がいますあせる

 

すると、入居者の人たちが文句を言うわけでもなく、トロトロしている母に、投げる見本をみせてくれたりして、母が投げられるようになるまで、ずっと待っていてくれるんですドキドキ

 

さらに、横に座っていた入居者が自分でも投げたいであろうボールを、受け取ったら母に投げるようにとボールをくれるんです。一回や二回ではなく、何回も!!

 

なんか温かいシーンを見かけて涙が出てきました。

有料老人ホームって、悲惨でもなんでもないじゃないですか。

 

私自身、家族の立場で世話をしている視点で物事を見るから、

入居者の中で物事を見ていく視点に変化しているのもありますが、

今まで思い込んでいた有料老人ホームのイメージは変わっていく時なんだろうなと思います。

 

そうそう、有料老人ホームでも価格差がものすごくあるんですね。

うちは普通よりちょいいい位のところに入れていますが、中には家1軒、2軒買えてしまうほどの豪華ホテル並みの有料老人ホームもあります。

生活レベルで入る施設は、生きてきた人生も影響してきて、きっと助け合い力も変わるのではと感じています。

 

今まで壊れてく記憶の認知症っていやだなと思ってましたが、

こうした場面を見ると痛みで苦しむ死よりは良いのではないかと少し考えています。

 

 


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