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ようやく2017年初の更新になりました。
一度ブログから離れると再び書き始めるのが億劫になるという、毎度おなじみの現象です。その代わり仕事の方はもちろん集中できており、久しぶりに論文も書きあがります。就寝前にブログを書くか、論文を書くか。今年は後者にもっと時間をさければと思います。


中2女子が飛び降り自殺か 「楽しいままで...」 さいたま市
数日前の話題になりますが、今年に入って一番興味を持った記事。遺書の信憑性はともかくとして、そのまま解釈すれば「何もトラブルはないが楽しいままで人生を終えたい」ために飛び降り自殺をしたとのこと。捉え方は人により様々でしょうが、ある意味でファウスト博士の如く人生最高の瞬間を切り取ってこの世を去ることができたのだと思います。いや、ファウスト博士は全ての学問を究め、かつ悪魔と契約することによりはじめてこの境地に達したのでした。一方でこの中学生はたった14年と言う短い間に、自分の力でそれを味わうことができたのだから……。


今回のニュースを聞いて真っ先に思い浮かんだのがファウスト博士なら、次に浮かんだのは元水泳選手でバルセロナオリンピック金メダリストの岩崎京子さん。14歳にして「今まで生きてきた中で、一番幸せです」という発言は世間を驚かせましたが、そのときに人生を終えようとする発想は常人にはなかなか浮かばないものです。


今回の自殺した中学生は悟ってしまったと捉えるべきか、単に(自分の、あるいは周りの、ひいては日本の)未来に絶望してしまっただけなのか、それとも基礎疾患ありきで症状としての自殺だったのか。毎日のように死にたいと思いながら遂げることのできない自分としては前者だと信じたいと思います。