9274378 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2018年03月17日
XML
テーマ:Jazz(1961)
カテゴリ:ジャズ
70年代初頭、スリー・サウンズのピアニストによる過去・現在・未来(後編)


 (前編からの続き)
 ザ・スリー・サウンズで一世を風靡したピアノ奏者ジーン・ハリス(Gene Harris)の1973年の録音盤『イエスタデイ・トゥデイ&トゥモロー』は、前述のように、2枚組の作品だが、CDでは『Vol.1』と『Vol.2』の2枚に分けてリイシューされている。

 さて、2枚目の内容を見ていくことにするが、こちらの方は“現在(今日)から未来(明日)”がテーマとなっている。1.「ハウ・インセンシティヴ」はのっけからスペイシーでフリーな即興演奏で聴き手は何事かと思うかもしれない。こういうジーン・ハリスのイメージにはそぐわない部分は意図的に“未来”志向が出ていると言えるが、16分を超える長尺のこの演奏を聴き続けると、ピアノ演奏自体は案外彼らしい演奏が繰り広げられ、温かな音色が存分に活かされている。

 その後に続く2.「ジュディ・ジュディ・ジュディ」、3.「アフター・アワーズ」、4.「ソーイン・ウッド」、5.「リル・ダーリン」、そしてラストの6.「モンクス・チューン」(うち2.と4.はジーン・ハリス自身の曲、かつ5.はスリー・サウンズで取り上げたナンバーの再演)へと至る流れを一聴すると、今度は“過去”へ戻っていくのかと感じる人もいるかもしれない。けれども、細部に耳を傾ければ、スタンダードな演奏で終わろうとしない部分が気になり始める。何よりも4.の演奏は、プログレッシヴさとスタンダードな演奏が意図的に組み合わされた印象がする。さらに、6.はファンキーなベースに、ピアノ演奏もエキサイティングな雰囲気を醸し出す。

 結局のところ、“未来”という要素にはベースのジョン・ハットンがかなり大きな役割を果たしているように思える。1970年代のジーン・ハリスはあまり評価されないようだけれど、これはこれで、前半(1枚目)だけでも楽しめるし、前半と後半を通して2枚組分でも楽しめるという、面白い作品になっていると思う。


[収録曲]

(1枚目=Vol.1)
1. On Green Dolphin Street
2. Hymn to Freedom
3. Trieste
4. Love for Sale
5. Something

(2枚目=Vol.2)
1. How Insensitive
2. Judy, Judy, Judy
3. After Hours
4. Sawin' Wood
5. Lil' Darling
6. Monk's Tune


[パーソネル、録音]

Gene Harris (p, arr), John Hatton (b, elb), Carl Burnett (ds, per)

1973年6月14~15日録音。




 ​
CD/ジーン・ハリス/イエスタデイ・トゥデイ&トゥモローVol.2 (期間限定盤)/TOCJ-50570

 ​
CD/ジーン・ハリス/イエスタデイ・トゥデイ&トゥモローVol.1 (期間限定盤)/TOCJ-50569





下記のブログランキングに参加しています。
応援くださる方は、バナーをクリックお願いします!
       ↓          ↓

   にほんブログ村 音楽ブログ ジャズへ    ブログランキング・にほんブログ村へ  





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2018年03月17日 22時20分40秒
コメント(0) | コメントを書く


PR

Freepage List

Category

Free Space

  ブログランキング・にほんブログ村へ
     にほんブログ村

   にほんブログ村 音楽ブログ ロックへ

   にほんブログ村 音楽ブログ ジャズへ

   にほんブログ村 音楽ブログ ワールドミュージックへ
      ↑        ↑
ランキングサイトに参加しています。よろしければクリックで応援お願いします!
      ↓        ↓
  人気ブログランキングへ



↓相互リンク↓

ちょっと寄り道 [音楽の旅]




Calendar

Archives

Keyword Search

▼キーワード検索

Comments

Headline News


© Rakuten Group, Inc.