家の灯りと家族の声
疲れて家に辿り着いた時、家に灯りが点っていると安堵の思いが溢れて来るといいます。
確かに優しく温かい家の灯りには癒しを感じるものですが、ネコさん家族がいて、ひとりでお留守番をして貰っていた時に彼等は灯りをつけてくれはしません。
それでも夜行性の特性で彼等自身は困ることは無い筈なので安心なのですが、もう何十年もネコさんと一緒に暮らして来て、玄関の鍵をガチャガチャとしだした時に扉の向こう側で「ミャァ～」と鳴き声が上がった瞬間に悩みや疲れもどこへやら「お父ちゃん帰ったでぇ～」と安堵以上の癒しを感じてしまうのでした。
それでも扉を開けて家の中に入ると、「腹減ってんだよ・早く飯にしろやぁ！」なのか「お日様はオヤスミになったけど涼しいベランダでグルーミングしろや！」なのか、「遊びたい時に遊び相手が居ずにメッチャ機嫌悪いねん！」なのか、毎回「ミャァ～」の鳴き声は違っていて、確実に何かの主張をしているのでした。
荷物だけをデスクに置いて、あれこれと訴えの正体を突き止めるために構ってみればご機嫌は直ってくれるのですが、「汗だくだし、着替えてからにしてくれ！」などとチョッと放っておくと休日前に切り忘れていつもの時間に鳴り出す目覚まし時計のように「う～ミャァ～」と超不機嫌モード全開＆爆発で・・・
それでも時間が経って気分が落ち着き、いつもの寝る子モードになるとこちらが「スマン・スマン」となるのでした。
そしてスヤスヤ寝顔を眺めながら「今日も一日楽しかったかな？」などと思いながら寄り添っていると、今日も無事に過ごすことが出来たと、お腹の底からフゥゥ～の頑張ったなオラ・・・の自分スイッチ切り替えのため息が毀れるのでした。
それが「幸せ」なんだもんね
嬉しそうじゃなかったら
ボキだって幸せじゃないのさ！
If my cat isn't happy neither am i.
頑張りのバロメーター
それでもフト気付くと、さっきまでそこに寝ていたのに姿が見えなくなるのもネコさんの特性で、最近の梅雨が明けてもいないのに猛暑続きの日々のなかで、「お父ちゃんが帰って来た後の靴はまたたび効果があんねん！」的に、玄関の方で靴を抱きしめながらスリスリ遊んでいるような音が聞こえ始めるのでした。
そしてボクは遠くを見つめ「お父ちゃんの足・・・そんなに刺激的な匂いか？」とチト哀しくなってしまったりも・・・
靴の中に無理矢理顔を突っ込んで、普段は入らないのにひょんな勢いで顔に嵌ってしまった時のパニックは大変でしたが、「お父ちゃん、お前が喜ぶように一杯汗かいてお仕事してくるでぇ」と心に思うのもいつものことなのでした。
心なしか中途半端な仕事をしてしまった時の玄関の靴遊びは短いような気もして、報告はせずとも愛息子の評価＆エールを送られている気分になるのでした。
今日も一杯の汗をかきながら頑張るぞ・・・な！
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