車が必須だったんだ


思へば、自動車運転免許証を取得した後、自分の車が無かったのは学生時代だけだったことに気が付きました。

仕事の関係もあり、会社から乗りたくない車を無理矢理あてがわれてしまう時もありましたが、どこかに車は自分で買うものとの意識があって、そんな時でもOFFの日には、仕事用ではない自分の車を乗り回してもいました。

街で懐かしい車に出会うと思わず振り返ってしまうのですが、国産・外国と色々な車に乗って来て、車に纏わるエピソードも相当数ありますが、いま思い返してみても乗り継いで来たそれぞれの車には愛着があり、叶えられるならもう一度乗ってみたい気もするのでした。

基本的にセダンとスポーツ車が苦手で、その意味では自己主張の強い機能&フォルムを纏った車が好きなのかも知れません。

着物姿のご婦人


他の方がどうなのか分からぬのですが、ひょんなところでひょんな人と突然出会うことが昔から多くあります。

そして、それは街を歩いている時だけではなく、車を走らせていて、信号で止まった横の車を眺めると芸能人の方だったり、すれ違う車が知り合いだったりすることは割と茶飯事のように起き、自分でも不思議を感じたりもする程なのでした。

この日、車で買い物に出掛け、鎌倉にある知人の墓参りに行く予定を立てていました。

茅ヶ崎から海岸線を走るボクの後ろには、ミニクーパーに着物姿で乗って運転をされているご婦人の姿がバックミラーに映り続けていました。

ピンと伸ばされた姿勢で緩急をつけてキビキビと後ろを付いて、七里ヶ浜の辺りまで一緒のクルージングになっていて、信号で止まる都度、妙に気になってバックミラーを眺め続けることになってしまいました(えっと・・・それ以外の怪しい行動は一切なしですよ)。

ミニクーパーは、小さい車ですが、運転席に腰を下ろすと見た目の狭さを感じることなく、とても運転のしやすい車で、運転手と一体になれるドライブフィールが心地よい乗って楽しい車で、また乗りたい車の1台でもあります。

そんなミニクーパーの可愛いフォルムと凛とした明るい上品な着物と背筋が伸びたご婦人の姿がとてもいい感じにフィットしていて、何度見ても笑顔が毀れてしまっていたのでした。

想い出のなかのミニクーパー


鎌倉での墓参りを終えて、急に懐かしいレストランに寄りたくなり、買い物は後回しに店へと向かいました。

いつもは混んでいる店の駐車場が珍しく空いていて、エンジンを止めて車を降りようとした瞬間に携帯が鳴り、そのまま車内で会話をすることになりました。

数分間の話しをしてそろそろ切るかと思い始めた時、茅ヶ崎から七里ヶ浜まで一緒だったミニクーパーが駐車場に入ってきて、ボクの数台先の空いてるスペースに駐車をされました。

車から降りて来られたご婦人の着物は、素人目に見ても高級そうに見えましたが、結して煌びやかに派手なものではなく、加賀友禅の上質な着物に感じました。

何とも上品なブルーグレーの生地に葉や花のぼかしが描かれていて、ご婦人の凛を優しく包み込み何とも言えぬ雰囲気を湛えていました。

と思った瞬間、一度外に出られてもう一度運転席に座り直されたのは、履かれていたドライビングシューズを草履に履き替えられるためでした。

粗野なボクには和装の際の礼儀作法は分かりません。

でも、着物姿でミニクーパーを操り、足元はしっかりとドライビングシューズで決めていらしたそのご婦人の姿に想わず笑顔が毀れ、素敵を感じることになったのでした。

店に入ればお仲間の方々も着物を着ていらっしゃり、華やかな場となっていました。

車を選ぶのは人ではありますが、一体感を感じ得ぬことも少なくない中で、ミニクーパーとご婦人との相性が最高にも感じ、いつも海に一緒だったボロボロのミニの姿を想い出し続けていたのでした。








笑顔の行方を見つめて

all written by  Career wing  T.Yoshida@ponyo




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