人生のなかの出来事


切りたての足の親指の爪の匂いを嗅いだ瞬間を彼女に見られたことがある。

猫缶の味はどんなものか興味があって舐めてみたところを見られたことがある。

仲間の誰もがみな寝静まった深夜、貯金箱の穴に紙を差し込み、何とかコインを引き出そうとしていたところを見られたことがある。

ベロンベロンに酔っ払い、真っ裸になってトイレに座った瞬間に眠りこけ、目覚めた時には誰も店にいず、翌日、店長に謝りに行ったら、「なぜパンツだけ履かずに帰ったの?」と言われ、コンビニの袋に入ったパンツを差し出されたこともあった。

想い出と言う名のリアル


彼女と話してるつもりだったのにいつしか親子電話に切り替えられていて、彼女のお母さんにこっぴどく叱られたことがある。 でも、お母さんは込み上げて来る笑いを何度も堪えてもいたようにみえていた。

ビッグウェンズデーを真似て、アイロンに入れる水の代わりにお小水を入れる悪戯をしたことを忘れ、翌日、パリッとしたワイシャツを着て来た悪友の後ろの席で突然想い出し、あっ!と叫び声を上げたら廊下に立たせられたことがある。
悪友には何もいえず「いいから今日は走ったり、焦ったり、汗を掻くようなことは絶対にするな」と、チョッと離れたところから伝えもした。

入院から一時退院が認められ、病院と自宅が近かったので、一旦タクシーで家に帰り、車に乗って必要な荷物の運び入れと運び出しをしようと思い、四駆の背の高い自動車に乗って病院の駐車場に止めて車を降りる瞬間、手術の跡が急に痛み「あっ」と声をあげると、運転席から地上に上手く降りられずに転び、強度のぎっくり腰となり、病院の敷地内から急患扱いになったことがある。

只今。想い出更新ちう


人生って色んなことが起きるもんだと思う。

朝風呂から出てバスタオルで全身を拭き、おパンツを履こうとしたら足が縺れ、身体のバランスの立て直しも虚しくそのまま壁に激突し、背中の強打とわき腹から血を流し、それでもおパンツから手を外すこともなく、また、あげることもない姿のまま痛みに唸っていた。

けたたましい音が静まり、唸り声のみ聞こえてくるバスルームに愛息子が顔を覗かせにやって来て、足首のおパンツを手にした裸姿でピクピクしているボクを見つけ、「可哀想なお父さん」とでもいうようにそばに寄り添ってくれるのかと思いきや、ウミャァ~と聞いたこともない鳴き声をあげて急ぎ足でどこかへと姿を消した。

痛みのピクピクがプルプルに変化しはじめた頃、奴の食堂から「カリカリ・カリカリ」とカリカリご飯を食べる音が聞こえて来て、このまま目を閉じたら気絶できるかも知れないと思うも、おパンツだけはしっかりあげておこうと思い、現生に意識を残すことが出来た。

彼は、自己防衛本能でボクが天に召されたらご飯が食えなくなるぞ・いま目一杯に食っとくべき!とでも思ったのだろうか・・・

人生って色んなことが起きるもんだと思う。
・・・でも、ボクの身には、妙なことばかりが起こり過ぎのような気もしている。








笑顔の行方を見つめて

all written by  Career wing  T.Yoshida@ponyo




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