夢芝居
梅沢富美男さんの「夢芝居」は、小椋佳さんによる作詞・作曲となる作品ですが、歌い手の梅沢さんの魅力とも相まった艶香溢れる名曲だと思います。
稽古不足を幕は待たない 恋はいつでも初舞台
こなしきれない涙と笑い 恋はいつでも初舞台
心はらはら舞う夢芝居 恋はいつでも初舞台
心のときめきを忘れた恋など恋に非ず、恋多き人には魅力を感ずるも、恋の手慣れには幻滅しか感じぬが如しなのかと思います。
大好きなお相手と一緒に創り上げる舞台は、筋書きなど無い物語であり、ラストシーンさえ決められてはいない即興舞台といえるのかも知れません。
例え不器用な演者であっても、そこに真実があるならば演技力ではなく心を打つ何かが生まれるものなのかと思います。
共に筋書きを揃えていくのが恋路だとしても、ラストシーンの結末は当事者自身も知らぬ舞台・・・恋はいつでも初舞台・・・それは、二人の演者が創り出す唯一の舞台なのかと思います。
Today's Ponyo Ways.
人生は、
一度もリハーサルのチャンスを貰えなかった
舞台公演のようなものです。
Life never got the chance of rehearsal
It is like a stage of a play that I could not get.
by Ashleigh Brilliant
リハーサルのチャンス
恋路の真理を歌われた「夢舞台」ですが、同じシーンを人生に置き換えられたのは、イギリスの作家・風刺漫画家のAshleigh Brilliant(アシュリー・ブリリアント)さんの言葉かと思います。
この言葉を眺めながら「稽古不足を幕は待たないんだよなぁ」・「こなしきれない涙と笑いの連続だよなぁ」・「心はらはら舞う夢芝居こそ人生だよなぁ」 etc. などと夢舞台の歌詞とクロスフェードしてフムフムしていたのでした。
リハーサルのチャンスを貰えずとも舞台の幕は開く・・・良き舞台が演者の技量により感動が変わるとするならば、毎回が初演の心姿で挑む必要があるのでしょうね。
本気で舞台を演じ切ることによってのみ、演者の技量が高められていく・・・それが人生の姿なのかも知れません。
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