ゴルゴときたら ...


世の中から人間関係を無くすことは出来ませんが、価値観が合う方とは話しが盛り上がるも、その逆だと「うっ・ウッ」のお互い連続攻撃のようになり、なかなか二人の距離が近づいていくことは少ないのかと思います。

もうひとつ、価値観は同じであっても諸事判断のレベルに開きがある場合も、「うっ・ウッ」が通常の前にならえだとするなら、「っ・ッ」の小さく前にならえ位の感じで、あら・・・となってしまうことも少なくありません。

そんな...価値観は同じながらもレベル差の開きがあるのが茅ヶ崎の後輩「(あだ名は)ゴルゴ」で、ボク自身は体育会系で育って来たために縦の関係は割と重んじる方ではあるのですが、それは共通の何かに属していたり、一緒に実施させて貰ったりする時のことであり、目上を敬うことはすれど、理不尽な絶対君主などは大嫌いな性質でもあるのでした。

ところがゴルゴときたら、先輩=絶対君主のように捉えていて、彼とボクとの間柄においては何も問題はないのですが、ここに歳の離れた若い後輩でもいた日にゃぁ・・・先輩風というよりも兄貴風を吹かせたがるチョッと困った御仁でもあるのでした。


※ゴルゴの詳細(?)については、こちらの記事をご覧ください。

ゴルゴと呼ばれ続ける男 PartⅢ その涙の意味  * This is all a fact.


若い後輩からの相談と♯マーク


関西に引っ越すお姉ちゃんの引越しを自分たちでするとのことで、引越しの片付けが終わった後は、関西近隣の海にそのまま出掛けて、波乗りをしながら1週間借り切ったレンタカーの期限で茅ヶ崎に戻って来たいという海関係の後輩から旅行計画の相談があり、ゴルゴと三人で飲むことになりました。

彼の父親も海仲間で一緒に顔を出すと言っていたのが仕事の調整がつかず、時間前にはゴルゴと二人でいつもの居酒屋で落ち合うことになったのでした。

生まれた時から姉弟ともによく知っていて海に一緒に入ることも多く、気心の知れた後輩の一人でもありました。

それはゴルゴも同じなのですが・・・約束時間の15分前になっても顔を出さぬとプチ怒モードに入っているなかで、予定時間ピッタリに「ちーっす」と言って扉を開けて入って来た彼に「自分のことなのに遅せーよ」と先ずは軽くジャブを繰り出したのでした。

・・・が、親に似て楽天家の彼は微塵も悪びれる素振りも無くテーブルに付き「生で良かったよな?」と尋ねると「アザース」と答えたのですが、隣でゴルゴのこめかみには♯マークのような怒マークが浮き上がり「ありがとうございます。だべよ」とお小言を口にしたのでした。

小さく首をすぼめて苦笑いする奴に「取り敢えず乾杯」とグラスを差し出すと、またしても「アザース」と口にし、当然もう片側のゴルゴのこめかみに♯マークが浮き上がることになったのでした。

サーフトリップいきてぇ~!


それでも、引越し期日も目の前に迫っていたこともあり、大阪~四国を堪能してフェリーで戻るか、大阪~紀伊半島を制覇し、名古屋・浜松・静岡と名だたるサーフポイントを制覇して戻るかの、かなりヘビーな日程組で盛り上がったのでした。

もうこの段階では、折角なら関西人でも滅多にお目にはかかれない京都(日本海)を目指せとか、いっそのことフェリーで宮崎まで行けば波がフラットなことなどないとか、もう波乗り好きの常連客の楽しい餌食となって、最終的には、大阪に到着した時の天気状況で四国を目指すか、名古屋・浜松エリアを目指すかを決め、大きなエリアで最高の場所を探して堪能し、満足して安全運転で戻ってくるという、一番まともな計画に落ち着くことになったのでした。

常連客から聞かされるそれぞれのポイントの波の特徴に目をキラキラと輝かせている彼が何だかとても羨ましくも感じていました。

サーフトリップ行てぇ~!の店内の大合唱のなかお開きとなり、「アザース」と頭を下げて席を立とうとした彼に向かいゴルゴが「アザースじゃなく、ありがとうございましただろうげぇ!」とついに絶叫したのでした。

そして彼は、また小首を引っ込ませて「サーセン」と言いながらペロッと舌を出し笑顔のまま店を出ていったのでした。

みんな好き・・・そんな茅ヶ崎の夜は、唖然としたままのゴルゴだけを置いてけぼりにして更けていったのでした。










笑顔の行方を見つめて

all written by  Career wing  T.Yoshida@ponyo




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