「みなさんはそれで納得ですか?」

と書きましたが、私はやっぱり納得できない

立場でなのでございます。




「自立とはなんぞや」のひとつとして、

「身体機能の維持・改善」がある。

これは非常に分かりやすい。

おそらく異論がある人は少ないでしょう。


もうひとつ、

自立支援型ケアマネジメントを進める上で

「意思、意欲、QOL(生活の質)の向上などの

要素」にも留意しましょう、ということでした。


「身体機能の維持・改善」に

「意思、意欲、QOLの向上」は

重要な要素だとは分かるけど、

意味、分からへん。


たとえば、検討会で話題になっていた

「要介護5の人には、

自立はないんですよね」と言った

デイサービスの管理者に対して

「意思、意欲、QOLの向上などの

要素にも留意しましょうね」じゃあ

答えにはならないのです。




この違和感、分かります?




要介護5の人でも身体機能の維持・改善の

可能性がある人には、そういう支援をおこなう

ことはあったとしても、

多くのケアマネが悩むのは、

それらが期待できない状態の人に

なにをケアマネジメントの目標にするか、

というところなのです。


利用者の意思を尊重する、としたところで

利用者に「どんな生活をしたいですか」と聞いても、

「わしには生きている価値はない、死にたい」

としか返ってこない人にどんな支援ができますか?

ということなのです。




そう思いませんか?




少し話を戻しますが、私は

「身体機能の維持・改善」と

「意思、意欲、QOL(生活の質)」の関係を

押さえておく必要があると思います。


2つのことは並列ではないと

私は思っています。


身体機能が改善されることによって

意欲が出たり、QOLが向上したり

するものではないのでしょうか。


あるいは、

身体機能の改善を目指すには

本人の意思は当たり前のように

必要ではないでしょうか。




つまり、意思や意欲やQOLは

身体機能を維持・改善させるための

条件であったり、改善したあとの結果であって、

それらの要素に留意するなんて当たり前の話。

「そりゃそうなんだけどさあ」ということなのです。




余談ですが、第7回の検討会で

とある委員さんがこう発言しています。




今回の検討を着実に実行していただいたからといって、

本当によくなるかどうかと私自身は全然自信が持てませんし、…

(某大学教授:○○氏)




この自立支援論議のことだけではなく、

7回にわたって論議されたものを指して

そう言っておられるわけですが、

この自立支援論議ひとつとってみても、

不十分な感は否めないと私も感じます。




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