それでは「居宅サービス計画」第2表を

説明していきますが、私も業務をしながら

未だに迷いながら書いている部分です。

 

読んでくださるみなさんからも

「こんな工夫をしているよ」みたいな

意見をいただけたらありがたいです。

 

今回は第2表の左欄、

「生活全般の解決すべき課題(ニーズ)」

について書いていきます。

 

ここには「自立生活を阻害する原因」を

書いていきます。

早急に解決しなければいけない

ニーズから順に書いていくのがルールです。

 

一時、

「『~したい』という言葉で書きなさい」、

という指導がありましたが、

そういう指導をする人は

今はほとんどいないでしょう。

ああいう縛りを言われたことで

ずいぶん書きにくい思いをしました。

表題が「解決すべき課題」となっていて、

「課題」とは、基本的に「~できない」こと

ですから。

 

「~したい」というポジティブな表現で

書きなさい、と言われていた理由は

「『できない』『できない』『できない』と

言われてたら、本人、気が滅入っちゃうよ」

ということだったと思います。

でも、だからといって

「『したい』『したい』『したい』と書きさえすれば

本人の気持ちは前向きになれるよ」

ということでもないでしょう。

だから書き方についてはここでは述べません。

内容について考えていきましょう。

 

アセスメントの記事の中に

21ニーズのお話をしましたが、

基本的には21ニーズの項目の内容を

そのまま入れていけば良いと思います。

 

しかし、

「慢性疾患の管理」とか、

「動作介護の負担軽減」とだけ

書いても、それを読む側が

理解するのは難しいです。

 

「どういう状態で」ということを書いた上で

その生活課題(ニーズ)がある、と

書いていく必要があるでしょう。

 

アセスメントの思考過程のなかで、

「そのニーズを導いた理由」を

様式を作って可視化する試みが

なされていますが、

私はこの欄の中に含めてしまえば

良いと思っています。

これ以上、書類が増えるのは、

ケアマネ業務をますます窮屈に

するだけです。

 

たとえば「慢性疾患の管理」でいえば、

「糖尿病のコントロールが不安定なため、

定期的な管理が必要」というふうに

「どういう状態で」+「ニーズ」の

2つを入れておく必要があります。