このあいだ、法人主催で

認知症サポーター養成講座を

開催しました。

 

認知症のことを少しでも

知っていただくため、

地域住民の方にも

声を掛けました。

 

その参加者の中に

「あなたが田中さん?」と

声をかけてきたおばさんが

いました。

初めて見るお顔でしたが、

人の顔をあまり上手に

覚えられない私は

(いや、どこかで会ったことが

あったかな…)と、

少し恐縮していたら、

 

「○○○○の母です」と、

高校時代の仲良かった

同級生のお母さんでした。

 

やっぱり初めて見た顔でした。

 

「よく大造、大造って

名前はよく聞いてたけど」

「近くで働いていいねえ」と

言うお母さんの顔が

なんだか懐かしい人に会ったときの

表情のような、それでいて

少し涙ぐみそうな、そんな

複雑な顔をしておられました。

 

友人は長く地元に居ましたが、

事情があって今は県外で仕事を

しています。

私をその友人とだぶらせていたのか、

「近くにいないと寂しいわ…」と言って

私の目の前に手を出して

握手を求めるしぐさをしました。

 

思わず私はその手を握って

「すぐに戻ってきなるよ」と

励ましました。

 

 

大学を卒業して地元に戻り、

実家から仕事に通った私は

たったそれだけのことで

親孝行していたのかも

しれません。

 

私の長男は、この2月から

一人暮らしを始めました。

それで先週は忙しくて

ブログを飛ばしてしまった

んだい!

 

4人も子供がいるのに

1人でも欠けてしまったら

なんだか落ち着かない。

 

親ってそういうもんなんだな、と

新しく覚えたこの感情。

 

この環境に慣れるまで

もう少し時間が必要のようです。