人形仲間の紫さんとエコさんを誘ってTHORES柴本さんの個展『交錯覚醒廻廊』と、マリアの心臓「聖キアーラの予兆」展、少し足を伸ばして東京駅のすぐ近くの東京中央郵便局に併設されているインターメディアテクに行って来ました。

はじめに言っておきましょう。
この三つを一日で回るのは無謀でした。
情報が多すぎて消化できませんでした。

まずはスパンアートギャラリーで開催されているTHORES柴本さんの個展『交錯覚醒廻廊』の感想から。
日曜日だということもあってか大盛況でした。
壁一面の原画は圧巻で、本当に至福でした。
服の質感や細部の書き込みは原画ならではの迫力を感じました。THORES柴本さんの原画は下地の凹凸もあるので更に見甲斐があります。
THORES柴本さんの絵にはどこかに必ずサインが入っていて、あまり主張しない(というか隠れている)サインを探すのが実は楽しみだったり。
隠れミッキーを探す感覚に近いです。
今回の展示のために書き下ろされた作品は線画が一緒で彩色が違うと言うもの。
なんというか、色のバリエーションが変わるとこんなに印象変わるんだ、と感動しました。
サイン本や複製原画の販売もしてました。サイン本2冊衝動買いです。
いや、いいんだ、買うつもりだった奴だし…。

つぎはマリアの心臓exhibition「聖キアーラの予兆」展。
あまり広くない会場にところ狭しと可淡ドールやその他創作人形やオブジェ、絵画なんかがみっちり展示してあって圧巻でした。
10人以上ひとがいたはずなのに、皆静かに鑑賞していて展示物の間を泳ぐ回遊魚のようでした。
正直、可淡さんの人形は可愛いとも綺麗とも思えないのですが、独特の人をひきつける何か、みたいなものは感じ取りました。合う人はすごくあうんだろうな。
あと、丸尾末広と萩尾望都と山本タカトが同じ会場に揃うとか誰が思うだろうか(反語)
どの作品も力を持っていて、出た後色々受け取りすぎて消化不良を起こしていました。パワフル!

最後インターメディアテク。
これは完全に予定外で、近くにあるみたいだからちょっと覗いてみよう、という軽い気持ちで行ったのですが…。
予想以上に広い!そして展示内容が充実してる!!
骨格標本をこんなにたくさん見たの初めてだよ!大きさに驚き、小ささに驚きます。
骨格だけじゃあ犬も狸もそう変わらないし、魚は美味しそうだし蟹も美味しそうでした。
馬はちょうどナポレオンの有名な絵画のポーズで展示されていて、この動物に蹴られたら確かに死ぬな。と思えるほどでした。
骨格標本の奥には虫の標本と貝の標本。
さらに鉱物標本があってテンションの上がる三人。
見終わったー。お腹いっぱいー。と言うところで二階を発見してしまって勢いで見て回ったのですが、既にこの頃には頭が回らなくなっていて「とにかくすごかった」という印象しか残っていません。
また日を改めて見に行きたいです。
ちなみにここ、入場料無料なんですよ。

へろへろになりながら、駅ビルでご飯を食べて帰ったのですが、入ったレストランがまた可愛らしい。
アリスカフェ 有楽町イトシア店
店内はアリスな雰囲気を控えめだけどしっかり醸し出していて、お値段もリーズナブル。
紅茶は猫足のティーカップとハート型にくりぬかれた模様の可愛いソーサーに乗ってくるんですぜ。
ケーキもオムライスも美味しかったので大満足でした。ちょっと店員さんの数は足りてなさそうだったけど。

夢のように充実した一日でした。都心はいい。