おはようございます。
「まおまお」で~す。
いつもブログを見ていただきありがとうございます。
今回の書籍の紹介はコレです。
加藤 重広『日本人も悩む日本語―ことばの誤用はなぜ生まれるのか?』(朝日新聞出版,2014) 780円(税別)
■この書籍をサクッというと
日本語は難しい。
普段、何げなく使っている言葉も実は誤用だったりする。
そんな日本語の不思議さを解説している1冊。
■目次
まえがき
第1章 あなたはこの日本語、気になりますか?
第2章 ことばの間違いをめぐる誤解
第3章 ことばは世界知識でつくられる
第4章 日本語文法の虚像と実像
第5章 ことばの正誤の判断は自分の頭で下す
あとがき
■正しい意味を知らずに誤用していた
仕事で各メンバーが作成した販促物などの原稿を確認することがある。
以前は「てにおは」が中心だったが、最近では言葉の意味についても確認するようになってきた。
果たしてこの文章にこの言葉はふさわしいのであろうかということだ。
しかし、その確認をする「まおまお」自体の言葉の知識があやふやだ。
考えてみると普段、何げなく使っている言葉の意味はしっかりと確かめた訳ではない。
そのため、実は誤って使っていることなどがあるのだ。
そんなことを改めて痛感したのが今回紹介する書籍。
言葉の誤用について書かれているのだが、その語源と現代の意味がまったく違うことに驚かされる。
たとえば「おどろく」という言葉。
「驚く」といえばビックリするなどの意味の認識だが、古代の日本語では「目覚める」という意味だったそうだ。
そのため「朝、おどろく」と発した言葉が「朝、目覚める」という意味だったとしても誤用とはいえないのだ。
日本語は難しい・・・・・・。
他にも「ご逝去する」という言葉。
これは間違いとのこと。
正直、解説されるまでその間違いを知らなかった。
正しい使い方は「逝去されました」とのこと。
「逝去する」は「死去する」と同じで「ご」はつけないとのこと。
確かに「ご死去する」は使わない。
ここまで説明されてやっと分かるのだ。
本当に日本語は難しい・・・・・・。
他にも読み方の誤用もある。
当書籍では「他人事」「初孫」「無間地獄」「雰囲気」「着替える」の5つを例に挙げている。
Wordなどで打ち込む際に間違っていると表示されないため、そこで気づくのだが、正しい読み方はこのようになる。
「他人事(ひとごと)」「初孫(ういまご)」「無間地獄(むけんじごく)」「雰囲気(ふんいき)」「着替える(きかえる)」。
とくに「着替える」は普段から「きがえる」といっていたので、「きかえる」が正しいと分かったときは本当に驚いた。
日本語は難しい・・・・・・。
読んでいくと日本語の意味や使い方は時代とともに変化していっていることが分かる。
その変化を「誤った言葉づかい」として許せない人もいるだろう。
しかし、歴史という長い目で見たとき、実は正しいと思っていた意味さえもかつての誤用だったということもあるのだ。
そんなことを知っていくとあまりにもひどい言葉の乱れは別だが、随分と言葉の意味の「ぶれ」について寛容になってくる。
とはいえ、仕事上はそれを認めてはいけないことが多いので、その辺は公私の区別をつけるということで。
日本語は難しいが、その言葉を知ることで何だかその難しさが苦にならなくなってくる。
そんなことを感じさせてくれる1冊。
ランキング評価
読みやすさ 3
情報量 4
情報質 4
価格 3
と言うことで「★★★」です。
次回も見に来てくれると嬉しいです。
■関連記事
以前にレビューした言葉関連書籍の記事は以下にあります。
「まおまお」で~す。
いつもブログを見ていただきありがとうございます。
今回の書籍の紹介はコレです。
加藤 重広『日本人も悩む日本語―ことばの誤用はなぜ生まれるのか?』(朝日新聞出版,2014) 780円(税別)
■この書籍をサクッというと
日本語は難しい。
普段、何げなく使っている言葉も実は誤用だったりする。
そんな日本語の不思議さを解説している1冊。
■目次
まえがき
第1章 あなたはこの日本語、気になりますか?
第2章 ことばの間違いをめぐる誤解
第3章 ことばは世界知識でつくられる
第4章 日本語文法の虚像と実像
第5章 ことばの正誤の判断は自分の頭で下す
あとがき
■正しい意味を知らずに誤用していた
仕事で各メンバーが作成した販促物などの原稿を確認することがある。
以前は「てにおは」が中心だったが、最近では言葉の意味についても確認するようになってきた。
果たしてこの文章にこの言葉はふさわしいのであろうかということだ。
しかし、その確認をする「まおまお」自体の言葉の知識があやふやだ。
考えてみると普段、何げなく使っている言葉の意味はしっかりと確かめた訳ではない。
そのため、実は誤って使っていることなどがあるのだ。
そんなことを改めて痛感したのが今回紹介する書籍。
言葉の誤用について書かれているのだが、その語源と現代の意味がまったく違うことに驚かされる。
たとえば「おどろく」という言葉。
「驚く」といえばビックリするなどの意味の認識だが、古代の日本語では「目覚める」という意味だったそうだ。
そのため「朝、おどろく」と発した言葉が「朝、目覚める」という意味だったとしても誤用とはいえないのだ。
日本語は難しい・・・・・・。
他にも「ご逝去する」という言葉。
これは間違いとのこと。
正直、解説されるまでその間違いを知らなかった。
正しい使い方は「逝去されました」とのこと。
「逝去する」は「死去する」と同じで「ご」はつけないとのこと。
確かに「ご死去する」は使わない。
ここまで説明されてやっと分かるのだ。
本当に日本語は難しい・・・・・・。
他にも読み方の誤用もある。
当書籍では「他人事」「初孫」「無間地獄」「雰囲気」「着替える」の5つを例に挙げている。
Wordなどで打ち込む際に間違っていると表示されないため、そこで気づくのだが、正しい読み方はこのようになる。
「他人事(ひとごと)」「初孫(ういまご)」「無間地獄(むけんじごく)」「雰囲気(ふんいき)」「着替える(きかえる)」。
とくに「着替える」は普段から「きがえる」といっていたので、「きかえる」が正しいと分かったときは本当に驚いた。
日本語は難しい・・・・・・。
読んでいくと日本語の意味や使い方は時代とともに変化していっていることが分かる。
その変化を「誤った言葉づかい」として許せない人もいるだろう。
しかし、歴史という長い目で見たとき、実は正しいと思っていた意味さえもかつての誤用だったということもあるのだ。
そんなことを知っていくとあまりにもひどい言葉の乱れは別だが、随分と言葉の意味の「ぶれ」について寛容になってくる。
とはいえ、仕事上はそれを認めてはいけないことが多いので、その辺は公私の区別をつけるということで。
日本語は難しいが、その言葉を知ることで何だかその難しさが苦にならなくなってくる。
そんなことを感じさせてくれる1冊。
ランキング評価
読みやすさ 3
情報量 4
情報質 4
価格 3
と言うことで「★★★」です。
次回も見に来てくれると嬉しいです。
■関連記事
以前にレビューした言葉関連書籍の記事は以下にあります。
■小谷野 敦『頭の悪い日本語』(新潮社,2014)
通勤時間の本は何にする? : 【言葉】普段、使っている言葉づかいは間違っているかもしれない
■増井 元『辞書の仕事』(岩波書店,2013)
通勤時間の本は何にする? : 【言葉】広辞苑の元編集者が語る辞書づくりとは?
■岡本 欣也『「売り言葉」と「買い言葉」―心を動かすコピーの発想』(NHK出版,2013)
通勤時間の本は何にする? : 【言葉】コピーライターが解説するキャッチコピーのつくり方
■飯間 浩明『辞書を編む』(光文社,2013)
通勤時間の本は何にする? : 【言葉】辞書はどうやってつくられるのか?
辞書を編む (光文社新書) [新書]
著者:飯間 浩明
出版:光文社
(2013-04-17)
■北原 保雄『勘違いの日本語、伝わらない日本語』(宝島社,2013)
通勤時間の本は何にする? : 【言葉】間違った日本語を使っていませんか?
勘違いの日本語、伝わらない日本語 (宝島社新書) [新書]
著者:北原 保雄
出版:宝島社
(2013-04-10)
■高島 俊男『漢字雑談』(講談社,2013)
通勤時間の本は何にする? : 【言葉】漢字のうんちく
漢字雑談 (講談社現代新書) [新書]
著者:高島 俊男
出版:講談社
(2013-03-15)
■根本 浩『杏仁豆腐はキョウニンドウフが正しい! ―大人が読み間違うと恥ずかしい漢字』(中央公論新社,2012)
通勤時間の本は何にする?:【言葉】漢字の正しい読み方入門
杏仁豆腐はキョウニンドウフが正しい! - 大人が読み間違うと恥ずかしい漢字 (中公新書ラクレ)
著者:根本 浩
販売元:中央公論新社
(2012-09-06)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る
■清水 義範(2011)『暴言で読む日本史』メディアファクトリー
通勤時間の本は何にする?:言葉が歴史を作り、歴史が言葉を作る
暴言で読む日本史 (メディアファクトリー新書)
著者:清水義範
販売元:メディアファクトリー
(2011-12-27)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る
■今村 守之(2011)『問題発言』新潮社
通勤時間の本は何にする?:他山の石として
問題発言 (新潮新書)
著者:今村 守之
販売元:新潮社
(2011-12-16)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る
■桑原 晃弥(2011)『スティーブ・ジョブズ全発言』PHP研究所
通勤時間の本は何にする?:経営者としては尊敬できるが・・・・・・
スティーブ・ジョブズ全発言 (PHPビジネス新書)
著者:桑原 晃弥
販売元:PHP研究所
(2011-11-19)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る
■國貞 克則(2011)『究極のドラッカー』角川書店(角川グループパブリッシング)
通勤時間の本は何にする?:ドラッカーアレルギーの緩和剤
究極のドラッカー (角川oneテーマ21)
著者:國貞 克則
販売元:角川書店(角川グループパブリッシング)
(2011-11-10)
販売元:Amazon.co.jp
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■千田 琢哉(2011)『人生を最高に楽しむために20代で使ってはいけない100の言葉』かんき出版
通勤時間の本は何にする?:こういう言葉を仕事で使っていませんか?
人生を最高に楽しむために20代で使ってはいけない100の言葉
著者:千田 琢哉
販売元:かんき出版
(2011-08-03)
販売元:Amazon.co.jp
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通勤時間の本は何にする? : 【言葉】普段、使っている言葉づかいは間違っているかもしれない
■増井 元『辞書の仕事』(岩波書店,2013)
通勤時間の本は何にする? : 【言葉】広辞苑の元編集者が語る辞書づくりとは?
■岡本 欣也『「売り言葉」と「買い言葉」―心を動かすコピーの発想』(NHK出版,2013)
通勤時間の本は何にする? : 【言葉】コピーライターが解説するキャッチコピーのつくり方
■飯間 浩明『辞書を編む』(光文社,2013)
通勤時間の本は何にする? : 【言葉】辞書はどうやってつくられるのか?
辞書を編む (光文社新書) [新書]
著者:飯間 浩明
出版:光文社
(2013-04-17)
■北原 保雄『勘違いの日本語、伝わらない日本語』(宝島社,2013)
通勤時間の本は何にする? : 【言葉】間違った日本語を使っていませんか?
勘違いの日本語、伝わらない日本語 (宝島社新書) [新書]
著者:北原 保雄
出版:宝島社
(2013-04-10)
■高島 俊男『漢字雑談』(講談社,2013)
通勤時間の本は何にする? : 【言葉】漢字のうんちく
漢字雑談 (講談社現代新書) [新書]
著者:高島 俊男
出版:講談社
(2013-03-15)
■根本 浩『杏仁豆腐はキョウニンドウフが正しい! ―大人が読み間違うと恥ずかしい漢字』(中央公論新社,2012)
通勤時間の本は何にする?:【言葉】漢字の正しい読み方入門
杏仁豆腐はキョウニンドウフが正しい! - 大人が読み間違うと恥ずかしい漢字 (中公新書ラクレ)
著者:根本 浩
販売元:中央公論新社
(2012-09-06)
販売元:Amazon.co.jp
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■清水 義範(2011)『暴言で読む日本史』メディアファクトリー
通勤時間の本は何にする?:言葉が歴史を作り、歴史が言葉を作る
暴言で読む日本史 (メディアファクトリー新書)
著者:清水義範
販売元:メディアファクトリー
(2011-12-27)
販売元:Amazon.co.jp
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■今村 守之(2011)『問題発言』新潮社
通勤時間の本は何にする?:他山の石として
問題発言 (新潮新書)
著者:今村 守之
販売元:新潮社
(2011-12-16)
販売元:Amazon.co.jp
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■桑原 晃弥(2011)『スティーブ・ジョブズ全発言』PHP研究所
通勤時間の本は何にする?:経営者としては尊敬できるが・・・・・・
スティーブ・ジョブズ全発言 (PHPビジネス新書)
著者:桑原 晃弥
販売元:PHP研究所
(2011-11-19)
販売元:Amazon.co.jp
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■國貞 克則(2011)『究極のドラッカー』角川書店(角川グループパブリッシング)
通勤時間の本は何にする?:ドラッカーアレルギーの緩和剤
究極のドラッカー (角川oneテーマ21)
著者:國貞 克則
販売元:角川書店(角川グループパブリッシング)
(2011-11-10)
販売元:Amazon.co.jp
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■千田 琢哉(2011)『人生を最高に楽しむために20代で使ってはいけない100の言葉』かんき出版
通勤時間の本は何にする?:こういう言葉を仕事で使っていませんか?
人生を最高に楽しむために20代で使ってはいけない100の言葉
著者:千田 琢哉
販売元:かんき出版
(2011-08-03)
販売元:Amazon.co.jp
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