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最近、チューリッヒ中央駅(HB)の券売機で、

ちょっと信じられないような事件が発生しており、

チューリッヒ市警が利用客に注意を促しています。


先日読んだニュースによれば、

これは "マルセイユ詐欺" と称される事件なのだそうで、

利用客が駅構内の券売機で切符を購入しようと現金(紙幣)を入れた際に、

おつりの一部が出て来ないというトリックが仕掛けられているのだそうです。

‘Marseille’ scam comes to Zurich train station (The Local)


Betrüger manipulieren SBB-Billettautomaten(20 Minuten)


数年前にもスイス国内の駅では、

デビットカードやクレジットカードを使用して切符を購入しようとした際、

個人情報を読み取られるよう細工された券売機が発見されたりして、

犯罪予防に取り締まりが強化された事もありました。

しかし今回の事件はカードではなく、

現金(紙幣)で支払った人々がターゲットとなっているようです。


ニュースの記事で挙げられている例では、

例えば6フランのチケットを購入しようと20フラン紙幣を券売機に入れた際、

おつりとして出てくるはずの計14フラン (10フラン紙幣) が出ず、

4フランだけが硬貨(2フラン硬貨が2枚)で返却されます。

この時点で詐欺師が事前に券売機に何らかの操作をしており、

紙幣が詰まって返却されないように仕掛けられているとの事。

利用客は残りのおつりである10フランの紙幣が出て来ないため、

それをSBB(スイス国鉄)の係員に問い合わせようとその場を離れたスキに、

詐欺師である犯人が仕掛けた券売機に戻り、

詰まった10フランを盗んでゆくというトリックです。

このようなケースが9月に入り、

チューリッヒ駅で30件程事例が報告されているだそうです。


という事は、

利用客が券売機で切符を購入しているところを、

詐欺師は近くでチェックしているという事になります。

見られているかもしれない事に、なんだかコワイと感じると共に、

10フランをだまし取るのに、随分と手の込んだ仕掛けだとも感じます。


20フラン以上の紙幣で支払う人もいるので、

もちろん100フラン、50フランと支払えば、

出て来るはずのおつりの金額は上がるのですが、

それにしても、最初にこのニュースを知った時、

エっ? 自分がいつも利用しているチューリッヒ駅でホントにそんなコトが!? と感じてしまい、

とても単純過ぎるとも思える犯罪に驚きました。

けれども逆にこの程度で金額が低い方が、

目の前にした人はそれが詐欺だとは思わず、単なる機械の故障で、

おつりの一部が出て来なかったと思い込んでしまうのかもしれません。

もしも自分もその場で同じ事が発生すれば、

その場所を離れてしまうかもしれません。


この事件が "マルセイユ詐欺" と名付けられた理由は、

フランスのマルセイユでこの事件と類似した事例が、

初めて報告されたからなのだそうです。


現在は警察も捜査に乗り出しているため、

また同じようなケースがチューリッヒ駅内で発生するとは思えませんが、

犯人は確保されてはいないようなので、

他の場所へと流れた可能性もあるような気がします。


スイスは治安が良く、比較的安全な国ではありますが、

陸続きのヨーロッパ内では、

他の国々からも犯罪者を含めていろんな人達が行き来し、

特に鉄道を利用すると、入国・移動が容易である点には、

自分なりに危機感を感じている部分もあります。


この時期スイス各地では、

秋のお祭りやイベント、メッセなどで、人が集り賑わう場所も多いので、

主要駅周辺をはじめ各地で、注意が必要なのかもしれません。


(本日の写真はイメージですが、自身が9月初旬にチューリッヒ中央駅を撮影したもの。

この周辺の券売機でも、事件が報告されているそうです。)


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