きょうの料理(NHK) 2017年3月23日(木)放送
大原千鶴の季節のやさしい手仕事 「いちご煮・レモンカード」
京都の山里にある料理旅館に育った大原千鶴 さんには 、毎年必ず行う
「季節の手仕事」があります 。 その時季にしか手に入らない食材を少しでも長く楽しめるよう、様々な保存食に加工しています。
最終回は「いちご」と「レモン」を使った保存できるおやつを紹介します。
大原千鶴 「いちご煮」
いちごを甘く煮るときは、フレッシュさを失わないように煮詰めすぎないのが大原さんのこだわりです。
●いちご煮
材料(作りやすい分量)
・いちご 500g
・砂糖 250g
・レモン汁 カップ1/4
<作り方>
1 いちごはヘタを付けたまま洗い、ザルに上げ水気をよくきる。※いちごは水分を吸収しやすいので、ヘタ取ると切り口から水分が入り、傷みやすくなる。
2 いちごのヘタを取ってステンレスかホウロウの鍋に入れる(あとでレモン汁を加えるため)。砂糖(250g)を加え、鍋を揺すって全体にまぶし、1時間以上おく(できれば一晩おいておく)。
3 2の鍋を中火にかける。沸騰したら火を弱め、泡がおさまったらアクを軽く取り、5~10分間煮る。※いちごのフレッシュ感を楽しむため、煮詰めすぎないように注意する。
4 最後にレモン汁(カップ1/4)を加えて混ぜ、火を止めたら完成です。
清潔な保存容器に入れ、冷蔵庫で2週間保存可能です。
※そのまま食べてもよいですが、ヨーグルトにかけたり、パンやマフィンにつけてもおいしいです。煮汁はいちごシロップとしても使えます。
<いちご煮の煮汁を使ったアレンジレシピ>
●いちごフレンチトースト
材料(2人分)
・フランスパン 1/3本
・いちごシロップ カップ1/2 ※上記1「いちご煮」の煮汁
・バター 10g
・ホイップクリーム(市販) 適量
・セルフィーユ 適量
<作り方>
1 フランスパンは4cm厚さに切り、断面を上にして保存容器に入れる。いちごシロップ(カップ1/2)を流し込み、途中でパンの上下を返しながら、1時間~一晩おく。
※フランスパンがいちごシロップを十分に吸うよう、パンの大きさといちごシロップの分量を加減する。
2 表面加工のしてあるフライパンにバターの半量を入れて中火にかけ、
バターが溶けたらフランスパンを並べ入れ、フタをして片面を焼く。
3 上下を返し、残りのバターを加えて、フタをしないで片面を焼く。
4 器に盛り、ホイップクリームを添え、好みでセルフィーユを添える。
大原千鶴 「いちごアイス」
つぶして冷凍するだけで、いちごが長く楽しめます。そのまま食べれば
フレッシュアイスに、牛乳と合わせればいちごミルクになります。
●いちごアイス
材料(作りやすい分量)
・いちご 250g
・砂糖 50g
<作り方>
1 いちごはヘタを付けたまま洗い、ザルに上げ水気をよくきる。※いちごは水分を吸収しやすいので、ヘタ取ると切り口から水分が入り、傷みやすくなる。
2 いちごのヘタを取ってボウルに入れ、マッシャーで粗くつぶし、砂糖(50g)を加えて混ぜる。
3 2をジッパー付きの保存袋に入れ、全体を平らにする。冷凍庫に入れ、薄いシート状に凍らせたら完成です。冷凍庫で2~3か月保存可能です。
※食べるときは、シート状のいちごを使う分だけ手で割って取り出します。いちごミルクにするときは、グラスにいちごアイス50gを入れ、牛乳カップ3/4を加えてよく混ぜます(1杯分)。
1位
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2位
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3位
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大原千鶴 「レモンカード」
旬も終わりにさしかかった国産レモン。皮を果汁も、丸ごと使いましょう。果汁を卵、バター、砂糖で固めたレモンカードは、手作りならではのレモンのフレッシュな香りが、めいいっぱい楽しめます。
●レモンカード
材料(作りやすい分量)
・レモン(国産) 2個
・卵 2個
・バター 60g
・砂糖 100g
<作り方>
1 卵(2個)は室温に戻しておく。バター(60g)は2cm角に切って室温に戻しておく。
2 香りよく仕上げるため、使う直前にレモンの皮の表面の黄色い部分を
おろし金でおろす。残った実の部分は半分に切って果汁を搾り、70ml
用意する。
3 1の卵をボウルに割り入れてよく溶きほぐし、ザルでこす。
4 鍋に水適量を入れて火にかけ、60~70℃にして、湯煎用の湯を準備する。※湯煎の温度が高すぎると、なめらかに仕上がらないので注意する。
5 湯煎の湯を弱めの中火にし、ステンレスかホウロウの小鍋に1のバターを入れて、60~70℃の湯煎にかけながらバターを溶かす。
6 バターが溶けたら、2で絞ったレモン汁(70ml)、削ったレモンの皮を加えて混ぜる。砂糖(100g)を少しずつ加えて、混ぜる。
7 砂糖が溶けたら、3の卵を一度に加えて、とろみがつくまでヘラで約5分間混ぜたら完成です。
※なめらかに仕上げるために、湯せんの温度を60~70℃に保ちながら混ぜて下さい。温度が上がりすぎたら鍋を湯煎から外したりしながら調整して
下さい。
<保存>
清潔な保存容器に入れ、冷蔵庫で1か月間保存可能です。パンやクラッカーに添えたり、クリームチーズにかけてもおいしいです。
大原千鶴 「レモン酒」
大原さんのご自慢のレモン酒。そのまま飲んだり、炭水水などで割っても。
●レモン酒
材料(作りやすい分量)
・レモンの皮(国産) 2個分
・ウォッカ 250ml
・砂糖 150g
・水 カップ1と1/4
<作り方>
1 レモンの皮の黄色い部分だけをピーラーでむき、保存容器に入れる。ウォッカ(250ml)を注ぎ入れ、時々そっと揺すりながら、常温で4~5日間漬ける。
2 鍋に砂糖(150g)と水(カップ1と1/4)を入れて中火にかけて混ぜ、砂糖が溶けきったら火を止め、粗熱を取る。
3 1をこして、2と混ぜたら完成です。氷を入れてそのまま飲んだり、炭水水で割ってもいいです。清潔な保存容器に入れ、冷蔵庫で半年間保存可能。
大原千鶴 「レモンシロップ」
みんな大好きなレモネードやレモンスカッシュに。
●レモンシロップ
材料(作りやすい分量)
・レモン(国産) 2個 ※レモン酒を作ったあとの残った身の部分
・はちみつ 120g
<作り方>
1 レモン酒を作ったあとのレモンの身の部分は、7mm~1cm厚さの輪切りにする。
2 清潔な保存容器に入れ、はちみつ(120g)を加えて時々混ぜながら、約1時間おいたら完成です。冷蔵庫で1週間保存可能です。
※レモンスカッシュにするときは、グラスにレモンシロップ大さじ3と1/3、炭酸水カップ3/4を入れて混ぜ合わせ、シロップに入っているレモンの輪切り1枚を浮かべます(1杯分)。
1位
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2位
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3位
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4位
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