なにも小学生に限ったことではないのですが、子どもたちを見ていると、A=B式に単純に結びつけて覚えています。
例えば熟語の意味。
読みは覚えていても、どんな漢字だったか忘れていることは多々あります。
よい きかい に めぐまれる。
という例文で、下線部を漢字で書きなさいという問題だった場合に、
きかい=機械
と、文字通り機械的に置き換えてしまいます。
その生徒の中では、「機械」以外の「きかい」と読む熟語が思いつかなかったからです。
しかし、例文の意味から考えたら、からくりの機械ではないとわかるのですが、普段の学習で意味を重視しないで漢字学習をしているために、このような回答をしてしまうのです。
もし、「機会」が「チャンス」の意味だと知っていれば、こちらの字を書いたでしょう。
こうした間違いは、漢字のセンスの問題で片付けられそうなのですが、熟語に限らず今の子どもたちの学習姿勢から来ているような気がします。
算数でも、問題文の意味を考えず、計算式を立てて答えが出たら安心する。
でも、間違った解釈をしているため、答えが違っている。
そんなシーンを数多く目にしています。
そうして、「これはこういうことなのだよ」と説明しても、その説明が大事なこととは思わずに、別な式がどうなるかに関心があるのです。
学習が学習たるゆえんは、覚えるのではなくて理解することなのですから、そちらが大事なのに。
漢字の書き取りでも、アドバイスをするときには、「手へんの漢字は、手を使ったり、手の動作に関係があるんだよ」と話しています。
これに食いついてくる子は、漢字がどんどん書けるようになります。
また、読みがわからなくても、意味を答える選択問題で正解が選べるのです。
勉強時間は長いのに、成績があがらない子は、勉強する前と後で、理解した内容が定着しているかどうかチェックしておらず、やりっぱなしのことが多いと思います。
お母さん方も、子どもが学校や塾から帰ったら、「今日はどんなことを習ったのか教えて」と聞いてみるといいでしょう。
ユダヤ式学習と言われている方法です。
人に教えられるくらいの理解度になれば、しっかり学習が定着している証拠ですから。
正しい勉強をすれば、確実に成績は上がります!(羊)