在庫ありき、モノありきではなく、昨年からオークション仕入れをやめ、在庫を半分以下に減らしました。
なぜオークション仕入れをやめて、在庫を減らしていってるのか。
昨年は「原点回帰」がテーマでした。
(写真は創業1~2ヵ月目で、この頃は全てが買取り車でした)
原点とは「信用」です。
信用を積み上げてきたハズなのに、
変に「車屋の在り方」にとらわれていたことで、大切なコトが見えなくなってきていたことに気づき、今こそ初心に返ってキッチリやっていこう!という経緯があり、「人ありき=信用ありき」に重点を置くためにも在庫を減らしていきました。
人手も減ったことで、キチンと仕組を再構築する必要があったにも関わらず、目の前の仕事に必死で中々出来ていなかった点などがあり、非常に反省しました。
ご迷惑をお掛けしたお客様、
本当に本当に申し訳ありません。
結果として、昨年の売上は一昨年と比べて少し下がりました。
実は創業から今まで、売上が下がったことは1度もなかったので、
周囲の方たちからは「どうしたん?」とご心配いただきましたが、
昨年は売上といったものを気にせずに仕事をしていたので、ご安心ください。
それよりも今年はイチからのスタート。
売上という数字よりも中身を充実させていく。
根本を大事にすることでそれらを売上と違うカタチで数字にしたいな、と思っています。
どう表すかは、これから見ていてください。
ちなみに昨日は京都フォーラムだったのですが、
そこでも今の話とリンクするというか直結する学びがありました。
フェリシモの矢崎会長のお話をはじめ、昨日参加されていた皆さんのお話を聞いていて、ハッとさせられたり、様々な気づきがありました。
今この瞬間に好きな人たちと、この場を共有出来ていることが幸せだな、と。
好きな人と言っても、人間は感情で判断する生き物ですが、
この場合の「好き」とは、たましいレベルのこと。
公共しているから。
公共する自然。
あと、
「相互扶助型の信用創造」という会長の言葉を聞いて、
思いっきりハンマーで頭をどつかれたような感覚になりました。
「それやー!!」という思いと、「何でわからんかってん!!!」という変な思いが交差して何とも言えない気持ちになったと同時に、すごく救われた。
というのも、
「信用創造」そのものは、昔から自分がやってきたことと何も変わりが無いから。
在庫を持たずしてお客さまから、
「必要な分は先に支払うから、それで良い車を仕入れてきてや」
と、先に400万や700万円といった高額なお金を預けてくださり、それを元手に車を仕入れて販売するといったカタチでやってきた経験があります。
にも関わらず、そこをどう変えるか、車屋の在り方を変えるかが今のテーマになっていました。
お客さまの期待を上回る車とサービスを提供することで、さらなる信用が得られます。
信用があれば先にお金を入れていただけるので、在庫を置く必要もなくなり、
究極は、銀行から借り入れしなくてもいける企業(人)となります。
広い場所(店舗)を構える必要もなくなるので、コストも最小限ですむ。
まさに信用経済。
評価経済というより信用経済のほうがしっくりくる気がします。
感謝経済というのもアリかな。
そして販売等をさせていただいた利益を還元するというよりは、恩送りに使いたくて、お金の出どころをハッキリさせたいな、とも考えています。
そもそも今行なっているリレーション事業も、
単なる繋がりをつくっていくのではなくて、繋がっていくことで恩送りをしていくのが1つの目的です。
恩を送るというとおこがましいかもしれませんが、
関わる人たちの本来性を育み合ったり生かすことがそれになればいいな~という思いもあります。
そうしたことから単なる寄付ではなくて、公共のモノやコトに生かしていけるリレーションを育みたい。
もちろん恩返しをするのもいいけど、それ以上に恩送りをリレーションしていくイメージ。
そっちのほうが双方(1対1)のみで終わらずに、広がりがあるから面白い。
肝心なことは、恩を受けとる感性を持っているか。
恩かどうかは本人の感性によって異なるので、そうした感性も大切だな~と。
あとは内側から湧いてくるようなもの、命とたましいが躍動するようなものがあるか。
本来性を生かすことでそれらをリレーションしていく。
皆で積み重ねていく。
そんな関係が広がっていけばいいなぁ~と思います。
感謝です。