【柔らかな風に吹かれて】
※『ココロな平和ページより
9月11日。
もう、どれくらい歩いて来たのかな......。
私にとってはアメリカ同時多発テロ事件(9.11)はやっぱり昨日のことです。
記憶の中で時空間を迷走しても、あの黒煙の風景だけは五感にはっきりと焼きついています。
あの黒煙と一緒に空へと向かって逝ったのだから、忘れません。
年月が経ち、種々都市伝説などもありますが、人やものも景色も全部含めて大切にしてきた風景が突然なくなったことが事実。
それ以上でも以下でもありません。
今、日本でも次から次へと非常自体があり、比較的平和な時期からも9.11のことはほぼ放送もされなくなりました。
これは、時代背景が本当に様々に変化している中では仕方がないことと承知しています。
今年は、何故か、過去の惨事を取り上げてくださる番組が多いですね。
嬉しいような、切ないような、気持ちが揺れます。
ただ、どんなに時代が変化しても、“今”に強く心を寄せていても、過去の様々な災害の遺族や関係者は、“あの時”は忘れません。
3年くらい前に、「まだ、言ってるの?」と言われましたが、「はい。ずっと言います」が応えで、それは今も将来も変わっていません。
日々の生活におわれる中で敢えては言葉に出して言いませんが、いつも思っていますし、発生日、発生時刻が近づくと、“あの時の光景”が更に鮮明に記憶の中の映像として蘇ります。
そして、その記憶が、背中を押してくれます。
自然災害も人的災害でも、遺された者は、突然逝った人たちの未来を生きているのですから。
挫けそうになった時は、グランド・ゼロで約束したことを胸に前を向き、歩いています。
あの日、『HOWEVER』を贈ってくれていたあの人へ『BELOVED』でお返事した場所は、今日は柔らかな風が吹いているかな......。
青い空には真っ白な飛行機雲が似合いますね。
《アメリカ同時多発テロ事件に寄せて》
2018年9月11日
※『HOWEVER』https://youtu.be/gPcPseeICjs
『BELOVED』https://youtu.be/2RY39bE8X78
GLAYさんの楽曲です。