現在小6
小4から大手受験塾に入った。
クラスアップを目標に、朝と土日は夫が家庭学習を一手に仕切り、むしろ夫のほうが張り切って、「さぁ、やるぞ」といった調子。
しかし、ずっと(四谷)偏差値50前後に固定してしまい、次のステップに進むことが出来ない。
40代前半の年齢の夫は、中学受験して男子進学校(四谷偏差値 当時60)に合格し、その後は現役で東大に入り理系に進んだ。
この夫によれば、「何でこんな問題が分からないのかが、理解不能。これ以上簡単に教える方法なんてないし、このレベルが分からないのでは、手の打ち様がない。」とのことで、夫が理路整然と解法をまくし立てると、息子はうんざりした顔で拒絶反応を起こして、勉強をやりたがらなくなる。
そんないきさつもあり、息子はある日、すべてを投げ出した。
思えば、夫と息子の間に立って、いつもおろおろする毎日だった。
自分(ご相談に来たお母様)は、勉強がそれほど出来るほうではなく、のんびりした性格だ。
とはいえ、折角2年間続けた受験勉強を辞めるのは、余りにも後ろ髪をひかれ、本心は勉強に復帰してもらいたいと思っている。
お父様は、「男は社会で活躍してこそ」という思いにとらわれて、だからこそ、ご子息に協力を惜しまないのでしょうが、肝心の息子さんの学力が、お父様の思い描いているものと大きくずれていて、それを受け入れきれない様子です。
いかがですか、お母様、お父様をここにお連れになりませんか。
少しお話をしてみたいのですが。
あぁダメですよ、先生。
夫は、自分の考えを曲げるようなことはないと思います。誰の言うことも参考にしません。
説得されたり、論破されるのも嫌いますから。
もちろん外に対してはそういうことを感じさせないように振舞いますが、本当は「自分が一番」で、いつも自信満々です。
そうですか。
確かに会社での地位も上がり、体力的にも衰えを感じない今が、人生の最高潮の時期ですから、他人の言うことを受け入れにくいのは理解できなくはありません。
しかし、せめて息子さんの勉強から、いっさい手を引くことは出来ないものでしょうか。
じゃぁ、もういい。
俺は手を引く。
のように、見捨てた感じではなく、もう少し温かく、一歩控えた場所で見守ってもらいたいものです。
この家の問題は息子さんではなく、お父様にあるようです。
いつも応援ありがとうございます。