以前算数の(四谷)偏差値が、1年半で20(40→60へ)あがった生徒がいました。


やりかたを記しますので、ご参考になさってください。


速さのやりかたなら、このようにしました。


3人の出発時間に時間差がある問題。


例:ABC三人が同方向に出発する。

はじめに出発したのはA 、その4分後にB、さらに4分後にCが出発。

Aは10分後にBに追い越され、その4分後にはCにも追い越される。

BがCに追い越されるのはAが出発してから何分後か。



いきなりこれを多弁に解説するよりは、もっと簡単なレベルから自力で解くように仕向けたかったので、持っているテキスト類から、この問題と同じようなものを探して「3人の出発時間がずれる」問題群を作りました。

問題を、狭い範囲のこの内容だけに絞ってピックアップし、私自身の解法を詳しく書き込んだ解答プリントも作り、難易度順に番号をふります。


このときは、№1から№12(12問)になりました。


基礎程度の№1から№3までは、図の描き方、同時刻に三人がいる場所を同じ色でマークするなど、微細にわたり指示を出していきます。


さらに大事なのは直後に必ずひとりで解かせ、次に解説もやってもらうことです。

アウトプットがとても大事だからです。


途中、「同時刻に三人のいる場所を意識するように」と、何度も声がけをします。


№5のレベルまでこちらも注意深く見守れば、あとはどんどんひとりで理解していくし、分からない問題があっても、敗因を少し突けば、「あぁ!」と気づきも出てくるのです。


このとき、該当生徒の算数偏差値は53くらいでした。

いきなり実力とかけ離れた問題を丁寧に解説したとしても、その時には分かったような気分でも、自分のものになってはいないだろうと予測しました。


このようなやり方で、階段状に実力がついていきました。


皆様が実行する場合の大変な点は、たくさんの同種問題を集めることと、自分で解いて難易度を決めることですが、半分程度実行するとしても有効な手段です。


いつも応援ありがとうございます。


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