昔の話です。
小4の生徒さんは、週5でプライベートのサッカーチームで日夜練習に励んでいます。
将来の夢はサッカー選手。
唯一空いている1日に、当塾に通っていました。
学校の勉強にはまったく困っていなかったので、当時は四谷の「すきっぷ」 (「計算テキスト」の二代前の教材)で進めていました。
しかし、親御様の意向が、徐々に強豪サッカーチームを抱える中学合格に傾いてきました。
文武両道のその私立中学は、当時東大合格者数も多く勢いがありましたので、合格するのは並みの勉強量では太刀打ちできません。
4年生の最後のころになると、お母様からこのようなお申し出がありました。
息子はサッカーに燃えているので、5年生から回数を減らすことを納得しないかもしれません。
でもとにかく5年生時代はせいぜい週3にしてもらおうと思います。
ですから、学習日を週2に増やしてもらえませんか。
その時のわたしが言ったことです。
ご子息は、日ごろの疲れが当塾の学習日に一気に出てしまうのか、現在はどんどん理解する状況にはありません。
まして受験校は、生徒数が集まらない経営困難校ではなく、名前を言えば誰でも知っているところですから、甘くありません。
小5は、たくさんの重要単元を抱えている学年ですから、○○中を目指すなら、両立は無理です。
サッカーでがんばるのか、受験をがんばるか。
どちらかを選んでください。
受験を甘く見てはいけません。
すごくがんばっていても、思い通りにならない子はたくさんいます。
現在は、小5ですべての受験範囲が終了するようになったため、しかるべき中学に合格させたいなら、次のように考えてください。
幼児~小3→習い事を主に考えてよいです。
小4→塾と、習い事も含めた日常との兼ね合いを見つける時期と考えます。習い事は今までの半分以下にします。
小5~小6→受験に専念。