これからどうするの?〜気象予報士シリーズ〜

 気象予報士シリーズの最終回です。(1) (2) (3) (4)

 前回の記事で、初回の受験は不合格と相成ったことをご報告しましたが、まあ現在は気象予報士ですので、どこかで合格に至ったわけです。そのあたりの顛末と、今後の見通しについて述べてこのシリーズを終わりたいと思います。

立ち消えになりかけた

 職業柄、7・8月以降は結構忙しいんですよね。夏は忙しいですし、秋から冬はもっと忙しいですし、春先はやっぱり忙しい・・・というわけで、8月に受験して、不合格通知を受け取った頃(秋)には「とりあえずいま忙しいから、冬の受験は見送ろう」と思って日常の仕事に没頭していました*1

 そうすると、まあどなたにも経験のあることだと思いますが、

秋が過ぎ
冬来たりなば 春遠からじ
さふは雖も やる気の芽出でず
(心の短歌 ちょっと字余り)

となるわけです。半年も放置した内容の勉強を再起動するのにはいろいろと心理的抵抗があって(=早い話がめんどくさくて)、「まあだいたいお天気のことは分かった気がするし、いいかな」とか思って先延ばしにしていたのでした。

 そんなとき、父から一通のメールが届きました。

気象予報士はどうなったのかね?
始めたら完遂するように。

 文面はちょっとうろ覚えですが、だいたいこんな内容の簡潔なメールだったと思います。

 正直、ちょっと血の気が引きましたね。合格するまで実家に帰れない!いやそういうわけではありませんが、なんとか再起動しなくてはと。

 まあ再起動すると決めてからは、対策が不十分だった実技試験の準備に時間を割いて、ある程度自信をつけてから再び8月の試験に臨むことができました。忙しい忙しいと言っても、週に何時間かの勉強時間を捻出できないほど忙しくはないので、前に書いたように「復習」に気をつけながら勉強を進めた次第です。

 結果、無事合格。ちなみに合格通知を受け取ったのが確か10月で、自分の結婚式が11月でしたので、妻には「結婚の準備中に急に気象予報士の試験を受けるとか言い出して・・・しかも合格するなんて・・・」と呆れられておりますが、特に家庭不和に陥ることもなく今に至っております。



 このことから得られる教訓としては、特に社会人の方でそれなりに手間のかかることにチャレンジしようとされている場合は、「周囲に公言しておく」ということですね。しかもできれば「目上」的な人に公言しておくのがよいのではと思います。そうすると、何かの折に「あれはどうなった」と声をかけてもらえて、否応なしに自分を追い込むことができるのでは、と思います。


これからどうするの?

 さてこれで気象予報士シリーズは終わりなのですが、ところで気象予報士の資格を取ると、その後どうなるのでしょう?

 と気になってググってみると(←今頃!?)、ここにいろいろ載っていました。気象庁、民間の気象会社、放送業界が挙げられています。おお、「需要は少なく、他の資格のように独立などはあまりありません」という一節が目を引きますね(汗)。

 私は特にそういう方向性に進みたいわけではないので、そうなってくると大体以下のようになるのでは?と思います。

  1. 台風や大雨の時に臨時休業にするかどうかを決める。ただし独自に台風進路を予想するすべはありませんので、気象庁や米軍の情報を見比べながらとなりますが。
  2. 趣味で山登りをする場合は、高層天気図を見ながら道中のイメージをする。これは気象予報士らしい活動ですね。高層天気図は気象庁から公表されていますが、普通にニュースを見ていても出てきませんので。
  3. 町内会の防災担当に手を挙げて、住民の皆さんと勉強会を開くなど。防災士の資格を取っておくとなお役立つかも。

 まあ私は今のところ1.をしているだけですが、3.あたりは考えてみるべきではないかな〜と思ったりしています。



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*1:気象予報士試験は夏と冬の年2回行われています。