心のそこ | ひなたぼっこ

ひなたぼっこ

虐待体験、家出、DV、妊娠、、手術、、、
日のあたる縁側に座って
のんびりと話して聞かせるような
思い出話じゃないから、、、ここに。

夜になってから母に電話した。

 

晃兄さんと母の感動の再会でも聞こうと思って。

 

母によると

夜の10時頃になんの連絡もなしにいきなり訪ねて来た

どうやらやっと休みをもらって

実父に線香をあげに来た後だったらしく

翌朝には帰る予定だと話した。

もう遅いし、寒いし、田舎だから

交通の便も悪いし、と言うことで泊まらせることにしたと。

 

母はただ驚いて、再会の涙も何もなかったと言った。

 

実家に泊まらずに母を訪ねて来たとは

後妻たちとの疎遠をうかがわせるが

母にしてみれば

 

 

    もう血の繋がった親は一人になったと

    今になって気がついたんじゃないか

 

     母さんしか残ってないから

 

 

なんて今頃ウルウルしてたけど

果たしてどうだったのか?

 

 

もともとお金がない人だから

ホテル代を浮かせるために来た、っていうのは

ちょっと意地悪すぎる勘ぐりかな

 

なんだか、今回の件では私は随分ひねくれてる。

 

母視線でみれば

少ない休みで線香をあげ、母に報告がてら

訪ねてみよう、ということだってあり得る話だ。

 

 

 

いじけてるのかもしれない。

 

やっぱり、実父に聞きたかった

 

私が生まれた時、どう思ってたのか

 

なぜ、私なんか作ったの?

他に女なんか作ってたくせにどうして?

 

なぜ兄だけ連れて行ったの?

なぜ、後妻の連れ子を引き取らなかったの?

 

女をなんだと思ってたの?

子供の人生をどう考えてたの?

 

私の名前、覚えてたかな

孫がいたこと、少しは覚えてくれてたかな

 

実際に再会できたってきっとろくなことなかったはずだ

きつい言葉なんか口走ってたかもしれない

 

 

だから、これで良かったことにしよう。

 

兄はこれからも母を訪ねてくるだろうか

 

夕食は何も食べてないと言う晃兄さんに

母は、とりあえずのインスタントラーメンを作ってあげた。

それをすすりながら兄は何を思っただろう。

 

 

兄の心の底には何があるのだろう

 

 

あれから梨の礫