定年後も社会に価値を提供できるキャリアビジョンに繋がらない転職は意味がありません。 | Career Doctor野津卓也の「賢者のキャリア」

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《自分らしさ》を活かして、社会に価値を提供し続けられる「ライフキャリア構築」のヒントを紹介しています

こんにちは、キャリアドクターの野津卓也です。

最近では、にわか景気のせいか転職に関する
相談が多くなってきています。

相談者から転職をしたい理由について聞いてみると、

「給料などもっと待遇がよい会社にいきたい」
「社内の人間関係に疲れた」
「自分がやりたい仕事ができない」
「仕事が自分のキャパを超えている」
「今の会社に将来が見えない」
「社風や企業文化にあわなくなってきた」
etc.

理由を分析してみますと、現状から逃れようと
する「ネガティブな転職」が多いような気がします。

そして、一番問題なのは、これらの理由から
転職希望者のほとんどが、従来の20世紀型の
キャリアモデルでの転職を考えていることです


つまり、「将来のキャリアビジョンの実現」に
向けて戦略的に転職を仕掛けていくよりは、
今いる企業から違う企業に移りたいという
20世紀における「企業依存症の転職」です。

21世紀の転職とは「定年後も社会に価値を提供できる
ポータブルスキルをその企業で得るため」が本質です。


もちろん、転職先のミッションやビジョンに貢献する
ことは当たり前です(ここまでは、20世紀型)。

しかし、21世紀型のキャリアでは同時に「自分が
社会に果たすミッションとキャリアビジョンの実現の
ための転職」にしなくては意味がありません。


つまり、転職した企業で定年まで働くが、その先は
一体どうするのかというキャリアビジョンが重要で
あるということです。


キャリアビジョンに繋がらない転職は、いくらやっても
意味がありません。


私が再三にわたって指摘しているように、今後日本の
社会保障の実態を考えていくと、元気ならば生涯現役で
働いていくことが重要なキャリアになるのです。

しかし、転職希望者のほとんどは、こういった長期的な
スタンスでのキャリアビジョンがなく転職をしていきます。

そして、いくら転職しても「定年後はどうするのか」という
人生における大きなキャリアの課題は残ったままです。


人生80年から90年の長寿社会になってきました。
キャリアの時間軸も「人生」というスパンで考えていく
ことが必要です。

現行65歳に定年となって、その後の15~25年の人生を
どう生きたいのか?

これからのキャリアは、企業依存によるその他大勢の一人
ではなく、個人の生き方や人生そのものが問われます。

そして、《自分らしさ》を最大限に生かして社会に価値を
人生を通して提供していくことが21世紀型のキャリア
なのです。


転職をする場合、まずしっかりと生涯を通して社会に価値を
提供できるように、ミッションや将来のキャリアビジョンを
考えましょう。

そして、ミッションやキャリアビジョンの実現に有効な
ポータブルスキル(専門知識・スキルや資格・経験・人脈
を複合的に併せ持った社会に価値を提供できるスキルのこと)
を得られる(であろう)組織や企業に、積極的に自分を
売り込んでいくことが本当の転職なのです。


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