ベストの要因その3「普通じゃない陸トレ」
月に5回程度の練習で、
1回の練習で泳ぐ距離は1000m前後で、
30才目前の僕が、ベストタイムを連発した要因は?
それを探り、次のレースでもベストを連発してやろうと試みるシリーズ。
第一回「泳ぎの変化」
第二回「練習内容の工夫」
今回は水中練習の時間がなかなか取れないスイマーにとっては必須であり、ベストタイム更新の鍵とも言える陸トレについて書いていきます。
ここでも大事なのは目的意識。
何のためにそのトレーニングをするのか、ということを明確にしてから取り組むようにしました。
僕が今回取り組んだ陸トレの目的は大きく二つあります。
ひとつは、身体を自在に扱うこと。
水の中という普段とは違う環境の中で自由自在に身体を扱うことが求められる競泳。
陸の上で自由自在に扱えないものを水の中でうまくやれるはずがない。
自分の体を感じることがすべてのトレーニングのはじまりでした。
骨、筋肉、それぞれの位置を感じる。
状態を感じる。
緊張しているな、とか、柔らかいな、とか、かたくなってるな、とか。
※参照 「ゆるめるってどういうこと?」
そして自分の体の重さを感じる。
これはいつでもどこでもできること。
泳いでいる時間だけが練習じゃない。
普段の生活でもトレーニングはできる。
常に自分の体を感じようとしていたおかげで、感覚がより研ぎすまされていった実感があります。
そしてもう一つの目的は、パワーアップ。
発揮できる力を大きくするための手段。
今までにも取り組んでいた懸垂だけでなく、フィニッシュの動き、スクワット、ストリームラインジャンプを取り入れて、総合的に力をつけました。
ただし、このときもただ身体を動かすだけじゃなくて、その時の自分の体がどうなっているか感じる。
水の中で泳いでいるイメージを持つ。
筋力をつけたいんじゃなくて、泳いでいるときに発揮できる力を大きくしたいから。
身体を感じなければ、ただ筋肉がつくだけになってしまう。
それは望んでいない。
ブレーキをできる限り排除し、力の流れをスムーズにする。
その一環としての筋トレ。
言葉にするのが難しいけれど、あえてするなら、
「負荷をかけて身体を動かし、そのときの身体の状態を感じる」
「そうすることで、自分の体を自在に動かし、かつ、より大きな力を発揮することができるようになる」
ということかな。
これからの課題として残っているのは、発揮できる力が大きくなったが、それを100%水に伝えられていないということ。
自分の感覚的には、5割にも満たない感じです。
これを100%水に伝えられたら、ハンパじゃない記録が出ると思うんやけど…。
そこをこれから改善していくことで、また次回のレースでもベストを連発してやろうと思います。
というわけで、第三回「普通じゃない陸トレ」でした。
どこか一つでも参考になるところがあれば嬉しいです。
次はエトセトラということで、栄養とか休養とかそのあたりについて書いてみようかな。
お楽しみに!
それでは。
Good Luck!!