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有賀さつきさんの死因について

2018年02月07日(水)

アナウンサーの有賀さつきさんが52歳で亡くなられた。
人気者が亡くなると知人でもないのに何故かショックだ。
ネット上には彼女の死亡病名について色んな情報がある。

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故人の強い意思で病名は伏せられている。
父親も娘の意思を尊重し守っておられる。

それだけでいいじゃないか、と思う。


しかし病名が公表されていないということで
・乳がんではないか、とか
・自殺ではないか、などといった憶測が流れている。


マスコミ各紙には「急死」と書かれている。
その根拠は前日まで普通に食事、会話、排泄をしていたからという。

彼女は、慢性の病気と闘病していたことは間違いないようだ。
そして死期を悟り、終活を済ませていたというので死を覚悟していた。

仕事は咋年末ですべて辞めて、お金に関して死後の準備もしていたと。
すべてを悟り、準備したうえで旅立ったのだろう。

自殺はあり得ない。

「病院」で亡くなったという。
それなりの治療をして、最期は病院で迎えたのだろう。

15歳の娘さんや老いた父親を気使ったのではないか。



1)彼女は「病院で平穏死」したのだろう。
  おそらく芸能人では初めて。
  在宅ならばいくらでもある。いやすべて平穏死。

2)「平穏死」なら直前まで普通に話したり食べたり生活できる。
  しかしそんなことを知らないマスコミは、「急死」と報じる。
  星野仙一さんの時もそうだった。

3)病名を公表しないのは、ひとえに15歳の一人娘さんのため。
  一人娘の彼女は夫と離婚して、一人娘と二人暮らしだったと。


そもそも、たとえ芸能人であっても、病名や経過を全部公表しなくてもいい。
死亡の事実が公表されたら、詳細の公表は自由だし本人の意思を尊重すべき。

逸見正孝さん以来「がん闘病の公表」が当たり前になったが、そもそも
公表する方が不自然で、公表しないのが自然である、と私は思うのだが。


最近の芸能人の死の報道を見ていると
・星野仙一さん(近所のかかりつけ医)
・川島なお美さん(近藤誠医師)
・大橋巨泉さん(在宅医)など、
自分が診た患者さんの個人情報を、ペラペラ話しすぎだし、
厳密にいうと医師法に定められた守秘義務に違反している。


「死」は、まずもって、本人と家族のものだ。
病名や詳細の公表は、その人の意思を尊重すべきではないか。

しかし・・・

・平穏死を知らないマスコミ
・守秘義務を知らないマスコミ
・「公表しない」という権利を知らないマスコミ
そんな気がしてならない。


このブログはマスコミではない。
私は有賀さんの担当医でもない。
単なる自分の忘備録にすぎない。

有賀さんは強い意思を持って生き、病院で平穏死された。
素晴らしい生き方、逝き方をした人だと尊敬申し上げる。


ただただ、彼女の死を悼む。

それでいいじゃないか。











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