薫るもの。
好きなんですよね。
今思えば、小さな公園の芝生に寝ころがって遊んでいた幼い頃から好きなんでしょうね。
草の薫り。花の薫り。土の薫り。
記憶に深くきざまれているようです。
気分を上げるには、「美味しいものを食べる」ってのもいいけれど、やっぱり「薫るものを纏う」のがしっくりきます。
「香る」ではなく「薫る」という言葉を使ったのは、「薫る」という言葉にはただようニュアンスが含まれているから。
よい薫りは漂うものです。
心地よいものは「1/fのゆらぎ」があります。
トラブルになる香りは一直線なのだと思うのです。
今、自宅が大規模修繕中でペンキなどの溶剤臭がしてますが、グーパンチ級の一直線。
換気に追われる日々です。。
「香りブーム」とともに「香害」という言葉が広まって、2017年には「香害110番」が2日間実施されるほど悩んでいる方が多いのも忘れてはならない実情。
香害とは
香水・香りつき洗濯洗剤、柔軟剤などの香料に含まれる香り成分に起因し、不快感を感じたり、頭痛やアレルギーなどの症状が誘発され、健康に害を受けることである。
香水・香りつき洗濯洗剤、柔軟剤などの香料に含まれる香り成分に起因し、不快感を感じたり、頭痛やアレルギーなどの症状が誘発され、健康に害を受けることである。
(Wikipediaより)
身体に不調が出るのはほんとに辛いこと。
化学物質過敏症の方が増えているようですが、大半はシックハウスが原因。食べ物(農薬)や殺虫剤も注意が必要です。
やっぱり無香がいい?
ってことになりそうですが…
香りがない世界は無機質すぎてつまらない!
と感じるのは私だけではないはず。
3食の食事も香りを楽しんでるわけですよね。
嗅覚を失いそうになった方(今は嗅覚取り戻してます)に出会いましたが、狼狽ぶりは想像を越えるものでした。
食べ物は食感だけで、楽しみなんてひとつもない!
というのは、聞いたことがあると思います。
私たちにとって嗅覚はとても重要な感覚。
壊れた神経組織は戻らないと言われていましが、嗅神経だけは再生する神経組織です。
まだまだ私たちの知らないことを秘めていて、知らないうちにコントロールされてます。
パートナー選びも香りで決めるというくらいですから。
今では自然の中の薫り以外のものを簡単に手に入れることができるけど、昔は位の高い人だけ触れることができたのはどうしてでしょう?
薫りは高価だったのもあるけど、様々な力を秘めているからなのでは?
仏教の経典『華厳経』に「塗香の功徳」が書かれてます。
まさに薫りに魅せられる理由。
長くなってきたので後編に続きます^^