★ エルヴィスが歌ったのはいつ?
RCAの資料(↓)に見えるように、
エルヴィスが「In The Ghetto」を歌ったのは
1969年1月21日AM1:00~AM4:00と言われていたのですが
2013年5月発表のFTD「From Elvis In Memphis」では
1969年1月20日PM9:00~PM12:00
とブックレットに書かれているのです。
実は1998年発刊のセッション研究書「A Life In Music」でも
1969年1月20日PM9:00~PM12:00と解説されていたのですが・・・
「In The Ghetto」とは逆に「Rubberneckin'」は、1969年1月20日PM9:00~PM12:00と
言われていた録音時間が、1969年1月21日AM1:00~AM4:00と訂正されたのですが
ここに「Gentle On My Mind (Vocal Overdub)」の情報を加えると
XPA5 1154 In The Ghetto
XPA5 1155 Gentle On My Mind (Vocal Overdub)
XPA5 1156 Rubberneckin'
と、見事に(笑)、マトリクス・ナンバーが並ぶので、おそらく
それぞれの歌に取り組んだ順番がマトリクス・ナンバーに反映されているのでしょう。
しかし、現在のところRCAの資料に1969年1月21日AM1:00~AM4:00と
記録された「理由」は判明していないのです。
★ マスターテイク
1993年9月発売の5CDs「From Nashville To Memphis - The Essential 60's Masters I」の添付資料で「テイク23」とされた「In The Getto」のマスターテイクは、その後もずっと「テイク23」と言われて来ましたが、2013年5月発表のFTD「From Elvis In Memphis」のブックレットでは「テイク22」と訂正されました。まあもっとも、シングル・バージョン等、公式に発表されたマスターテイクは、エルヴィスがボーカルを差し替えていましたので、これを考えると
テイク23と言われて来た「In The Ghetto」のオケは
実際にはテイク22のものだった
と訂正するのが良いのかも知れませんね。
★ 訂正の嵐
FTD「From Elvis In Memphis」の発表によって、マスターテイクだけでなく、それまでに発表されていた別テイクの情報も訂正されました。
テイク3とテイク11は、
Disc1-Track23 テイク3 = 4CDs「Platinum」
Disc2-Track03 テイク11 = FTD「Memphis Sessions」
と情報に訂正がありませんでしたし
こちら(↓)も問題が無いといえば、確かに無いのですが
Disc2-Track04 テイク13 = FTD「Made In Memphis」
・・・いや、テイク13と言われていたFTD「Made In Memphis」バージョンが
セッション研究家の間では、実際にはテイク14であると「誤訂正」されていたので
「訂正の訂正」になったわけです。
そしてここが「最大のあれれ」でして、
Disc2-Track05 テイク20 未発表テイク
・・・実は4CDs「Today, Tomorrow And Forever」バージョンが
ブックレットに「テイク20」と解説されていたのですが
FTD「From Elvis In Memphis」で発表された「テイク20」は
また別のテイク・・・つまり「未発表テイク」が出て来たのです。
はたしてどちらのバージョンが本当のテイク20なのでしょうか?
★ Take19 From Elvis at American Sound Studio
2013年12月になってFTDレーベルからの「第3弾」となるFTD「From Elvis at American Sound Studio」が発表され、Disc1-Track19に「JANUARY OUTTAKES」としてテイク19が収録されると、それがまさしく4CDs「Today, Tomorrow And Forever」バージョンだったので、「テイク20論争」(笑)に答えが出るとともに、
テイク14 → 実はテイク13
テイク20 → 実はテイク19
の「ずれ方」が、マスターテイクの「テイク23 → テイク22」の
修正に至ったのであろうと分かったわけです。
22テイク中、海賊盤で発表された別テイクが「テイク1~12」に集中しており、
海賊盤で発表されたテイク12(LFS)がフェイドアウトになっていたために
そこで「テイク数の数え間違え」を起こしていたのではないかと・・・
間違えていた頃の「表」 を見れば想像が付くでしょう
★ コーラス・オーバーダブの不思議
1969年1月20日のテイク22を「一応のマスター」に選んだ後に、
1969年1月22日にテイク22のオケを使ってエルヴィスが全体を歌い直し、
1969年1月24日にコーラスをオーバーダブしたのですが、
なぜか海賊盤「American Rejects」収録バージョンは
「ダメを出されたテイク22」にコーラスが付いているのです。
これには
コーラスをオーバーダブする際に
テイク22がヘッドホンに流されていた
など、思いもしない理由があったのでしょう。
「Hey Jude」の「かけら化」のときには、
海賊盤「American Rejects」の音源となった「Draft Mix Tape」の存在を、
チップスとフェルトンの「ダブル・プロデューサー」が生んだ
「ひずみ」のようにも考えたのですが、2015年2月現在、ホントのとこは分かりません。
RCAの資料(↓)に見えるように、
エルヴィスが「In The Ghetto」を歌ったのは
1969年1月21日AM1:00~AM4:00と言われていたのですが
2013年5月発表のFTD「From Elvis In Memphis」では
1969年1月20日PM9:00~PM12:00
とブックレットに書かれているのです。
実は1998年発刊のセッション研究書「A Life In Music」でも
1969年1月20日PM9:00~PM12:00と解説されていたのですが・・・
「In The Ghetto」とは逆に「Rubberneckin'」は、1969年1月20日PM9:00~PM12:00と
言われていた録音時間が、1969年1月21日AM1:00~AM4:00と訂正されたのですが
ここに「Gentle On My Mind (Vocal Overdub)」の情報を加えると
XPA5 1154 In The Ghetto
XPA5 1155 Gentle On My Mind (Vocal Overdub)
XPA5 1156 Rubberneckin'
と、見事に(笑)、マトリクス・ナンバーが並ぶので、おそらく
それぞれの歌に取り組んだ順番がマトリクス・ナンバーに反映されているのでしょう。
しかし、現在のところRCAの資料に1969年1月21日AM1:00~AM4:00と
記録された「理由」は判明していないのです。
★ マスターテイク
1993年9月発売の5CDs「From Nashville To Memphis - The Essential 60's Masters I」の添付資料で「テイク23」とされた「In The Getto」のマスターテイクは、その後もずっと「テイク23」と言われて来ましたが、2013年5月発表のFTD「From Elvis In Memphis」のブックレットでは「テイク22」と訂正されました。まあもっとも、シングル・バージョン等、公式に発表されたマスターテイクは、エルヴィスがボーカルを差し替えていましたので、これを考えると
テイク23と言われて来た「In The Ghetto」のオケは
実際にはテイク22のものだった
と訂正するのが良いのかも知れませんね。
★ 訂正の嵐
FTD「From Elvis In Memphis」の発表によって、マスターテイクだけでなく、それまでに発表されていた別テイクの情報も訂正されました。
テイク3とテイク11は、
Disc1-Track23 テイク3 = 4CDs「Platinum」
Disc2-Track03 テイク11 = FTD「Memphis Sessions」
と情報に訂正がありませんでしたし
こちら(↓)も問題が無いといえば、確かに無いのですが
Disc2-Track04 テイク13 = FTD「Made In Memphis」
・・・いや、テイク13と言われていたFTD「Made In Memphis」バージョンが
セッション研究家の間では、実際にはテイク14であると「誤訂正」されていたので
「訂正の訂正」になったわけです。
そしてここが「最大のあれれ」でして、
Disc2-Track05 テイク20 未発表テイク
・・・実は4CDs「Today, Tomorrow And Forever」バージョンが
ブックレットに「テイク20」と解説されていたのですが
FTD「From Elvis In Memphis」で発表された「テイク20」は
また別のテイク・・・つまり「未発表テイク」が出て来たのです。
はたしてどちらのバージョンが本当のテイク20なのでしょうか?
★ Take19 From Elvis at American Sound Studio
2013年12月になってFTDレーベルからの「第3弾」となるFTD「From Elvis at American Sound Studio」が発表され、Disc1-Track19に「JANUARY OUTTAKES」としてテイク19が収録されると、それがまさしく4CDs「Today, Tomorrow And Forever」バージョンだったので、「テイク20論争」(笑)に答えが出るとともに、
テイク14 → 実はテイク13
テイク20 → 実はテイク19
の「ずれ方」が、マスターテイクの「テイク23 → テイク22」の
修正に至ったのであろうと分かったわけです。
22テイク中、海賊盤で発表された別テイクが「テイク1~12」に集中しており、
海賊盤で発表されたテイク12(LFS)がフェイドアウトになっていたために
そこで「テイク数の数え間違え」を起こしていたのではないかと・・・
間違えていた頃の「表」 を見れば想像が付くでしょう
★ コーラス・オーバーダブの不思議
1969年1月20日のテイク22を「一応のマスター」に選んだ後に、
1969年1月22日にテイク22のオケを使ってエルヴィスが全体を歌い直し、
1969年1月24日にコーラスをオーバーダブしたのですが、
なぜか海賊盤「American Rejects」収録バージョンは
「ダメを出されたテイク22」にコーラスが付いているのです。
これには
コーラスをオーバーダブする際に
テイク22がヘッドホンに流されていた
など、思いもしない理由があったのでしょう。
「Hey Jude」の「かけら化」のときには、
海賊盤「American Rejects」の音源となった「Draft Mix Tape」の存在を、
チップスとフェルトンの「ダブル・プロデューサー」が生んだ
「ひずみ」のようにも考えたのですが、2015年2月現在、ホントのとこは分かりません。
一応、ちゃんと調べておくのが「かけら流儀」なので・・・
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B2%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%BC
・・・「ゲットーの語源」に諸説あげられていますが
ヘブライ語で「分離」を意味する「ghet」に由来する
が、「そもそもの始まり」に、私なんかは思います
作者「Scott Davis (クレジット名Scottは、Mac Davisの息子の名前)」が
最後の歌詞「And his mama cries」は、エルヴィスが加えたもの
なんてな証言をしていましたが、Wiki「In The Ghetto」を読みましたら
http://en.wikipedia.org/wiki/In_the_Ghetto
最後の「and his mama cries」が「悪循環(The Vicious Circle)」を感じさせる
という解説にはなっているのですが、それが「エルヴィスによるもの」だとは書いてありませんでした。
エルヴィスの「作詞・作曲能力」について、とやかく言う人間もいますが
「In The Ghetto」の最後に「And his mama cries」の「有る無し」を思えば、
エルヴィスのファンと「とやかく言う人間」を比較する場合にも
「詳しい情報の有る無し」が関わっているのではないかと。
何の疑問も無く「特定の肌の色」を連想するのですが
銃を手にした少年が通りに倒れていれば・・・
1.警官に射殺された
(現在「In The Ghetto」を聞いた場合、「白人警官に」のオマケがつく)
が順当な受け取り方で、わずかながら
2.追い詰められて、自ら銃で命を絶った
を可能性として考えていたのですけど
エルヴィスママさんに「break away」の解釈として
「この若者がゲットーから抜け出そうとする姿」を指摘されると
3.仲間の金に手を付けて、仲間に始末された
もあるのかなと。
【余分なメモ】
「In The Ghetto」をじっくりと読んでいる間に
「関東のゲットー」のニュースが連日伝えられていたりする今日この頃。