言葉のかけら

エルヴィスのレパートリーを日本人の視点から読み取る訳詞プロジェクト「言葉のかけら」

FTD「Good Times」 - CHRONOLOGY (1/6)

2014-12-10 20:00:00 | ライナーノーツ翻訳
1973年8月6日~9月3日
「サマー・フェスティバル」と銘打たれている、
ライブ復帰後9度目となるラスベガス連続公演が始まる。
この時点ではまだ録音されていない「マイ・ボーイ」が毎日歌われ、
ザ・ヒルトンでのショーの呼び物となる。



10月9日
エルヴィスとプリシラが、サンタモニカにあるロサンジェルス郡上級裁判所に揃って姿を見せ、その後離婚が公式に発表される。
離婚した二人は腕を組んで裁判所を後にする。

11月
この月(1973年11月)の第一週目に、エルヴィスとガールフレンドのリンダ・トンプソンは、リンダの弟の家を訪問。
この家はエルヴィスが数ヶ月前に彼のために購入したものだった。
サムの夫人であるルイーズ、リンダ、サムの両親、そしてリッキー・スタンリー(エルヴィスの義兄弟)も加わった家族の集まりで、エルヴィスはアコースティック・ギターを弾きながら数曲歌って彼らを楽しませたが、その中の一曲「スパニッシュ・アイズ」(この時点ではまだ一連の作品群には加わっていない)は、リンダのリクエストに応じて歌われた。



11月14日
NBC はTVスペシャル「アロハ・フロム・ハワイ」を再放送する。

 FTD「Good Times」
 CHRONOLOGY
 翻訳 (1/6)   翻訳 (2/6)   翻訳 (3/6)
 翻訳 (4/6)   翻訳 (5/6)   翻訳 (6/6)
FTD「Good Times」
コメント (4)    この記事についてブログを書く
« 前の記事へ | トップ | FTD「Good Times」 - CHRONOL... »

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
エルヴィスが「Summer Festival」を権威付けたんです (バークレー)
2014-12-11 21:42:17
ライナー原文の出だしは「Under the "Summer Festival" banner, ~」となっていましたので
日本語文化の環境化で育った私などがこれを読むと「錦の御旗」ってのを思い出すんですけど
別に「バナーがエルヴィスを権威付けた」なんてな「間違った錦の御旗」の見方じゃなくて
「パーカー大佐 = 岩倉具視」をそこに見るんです。

「やつ」が

   ジャンプスーツをひとつ説明すれば、もうそれで良さそうなものなのに
   ワードローブに吊るされたジャンプスーツをひとつひとつ説明し続けた

とエルヴィスをdisるのも「下級公家のそんな血」が影響しているのかも知れませんが
第一、「ひとつひとつ説明し続けた」とdisるんだったら
「エルヴィスの思い出」として「ワードローブの思い出」を「毎回、毎回語るなよ」と
バークレーは、「やつの話」になると、毎回、毎回言い続けているんです

   これが「錦の御旗」の読み方の「正しい方向」なんです

食い違い (エルヴィスママ)
2014-12-17 14:39:03
ライナーは

 エルヴィスとプリシラは揃って裁判所にやって来て、
 離婚が確定した後腕を組んで帰っていった

と受け取れる書き方になっていますが、『エルヴィス伝』では

 二人は別々に裁判所やって来て法廷で会い、20分後手をつないで出てきた後
 プリシラは妹のミシェールと車に向かって歩いていきながらエルヴィスに手を振り
 それに対してエルヴィスがウィンクした

となっています。
また、二人は裁判所から出てきたとき

 入り口の石段に群がったカメラマンと記者ににっこり微笑んだ

と書かれていますので、
二人が裁判所に来ることは予め分かっていたのかもしれません。

食い違いはもう一点、
「リンダの弟の家」は『エルヴィス伝』では「リンダの両親の家」になっています。



食い違い (バークレー)
2014-12-19 01:22:30
描写の細かさからして、「裁判所」の解説が
『エルヴィス伝』によるものの方が正しいのではないかと思うと
ライナーに

  この家はエルヴィスが数ヶ月前に彼のために購入したものだった

と説明があっても、『エルヴィス伝』が言う「リンダの両親の家」の説明にも
間違ってはいない、なんらかの理由があるように思います。

「ペラペラちょこっと」的な (バークレー)
2014-12-25 21:35:08
重たいセッション研究書「Ultimate Elvis」をチェックしましたら
1973年11月3-4日に「サムの家」に居たのは
歌声が録音されたエルヴィスとリンダ以外には

  Ricky Stanley (Elvis' stepbrother)
  Sam Thompson (Linda's brother)
  Louise Thompson (Sam's Wife)
  Margie Thompson (Sam & Linda's Mother)
  Sanford Thompson (Sam & Linda's Father)

となっていて、これはライナーと同じなのですが
一般公開中止前の「Keith んとこ (http://www.keithflynn.com/)」には
彼らに加えて、

  Dusty (Louise and Sam's dog)

と書かれていました。「Keith んとこ」が再公開されたら
犬の行方をチェックしてみたいと思います(笑)

歌われた曲目については、いずれ「かけらページ」に
まとめさせてもらおうと考えていますが、
以前から私が疑問点に挙げていたエルヴィスのギター演奏「Rocky Top」ってのは
やはり「The World Is Waiting For the Sunrise (世界は日の出を待っている)」であると
セッション研究書「Ultimate Elvis」にも書かれています。
こちらは一般公開中止前の「Keith んとこ」でも

  海賊盤で「Rocky Top」と間違われたものが、そのまま一般に信じられていた

と同じ説明がされていたことを、ここに報告いたします (゜◇゜)ゞ

コメントを投稿