これ・・・「いつ」ぶりの更新になるのでしょうか?
相当前ですよね?
みなさん、ご無沙汰しております。Simです。お変わりありませんか?
ブラジルから離れて、早2年が過ぎ、どっぷり日本に浸かっています。
さて、
実は、前々から気になっていた場所なんですが、
なかなか行く機会がなく、いけずにいた場所があり、
この週末、思い切って行ってしまいました。
群馬県 大泉町
ここ、日系ブラジル人の方や、ブラジルからの出稼ぎの方が多く
暮らしていらっしゃる場所だそうで、
一時期ほどの活気はなくなってしまったそうなのですが、
今でも十分ブラジルを肌で感じることができるという噂を聞き、
このところ、仕事の上でもいろいろストレスが溜まってもいたので、
マナウスにいる頃出かけていたような気分で、
長距離ドライブにでも出かけてみようかなぁ・・・と。
およそ100Kmの道のり。
・・・マナウスからプレジデンチ フィゲレードにドライブをしていた頃を
思い出します。
マナウス~プレジデンチ フィゲレードは、およそ1時間で移動できましたが、
日本国内だと、3時間近くかかります。
なぜでしょうか。
せっかく、帰国後ほとんどブラジルには触れていないSimが、
思いっきり久々に、ブラジルに触れる一泊旅に出てきたので、
以前書いていたように、旅日記風にまとめてみたくなって、
開店休業状態のこのブログに、久々にモノを書いてみようと思います。
まだ読んでくださる方がいらっしゃるのかどうかわかりませんが・・・。
長編になります。覚悟してください。≧(´▽`)≦
5月18日(土)
ナイトドライブ
18日土曜日は、夕方にどうしても外せない仕事があったSim。
土曜日の昼間から動けないなら、遠出するのはいかがなものか・・・
と、金曜日、どうするか悩んだ末、
「どうせ、観光目的の旅じゃないので、いいのではないか」
という結論に至り、金曜のうちに、ホテルを予約。
当日は午後7時に、仕事を終え、地元を出発したSimです。
日本に帰ってきてからも、結構ドライブをしている自分。
ブラジルに行く前は、車なんて、通勤と近所の移動にしか
使っていなかったのですが、
このところ、ばんばん乗り回しています。
これも、今はなき(というか、今はどこでどうしているのでしょう)
じゃじゃ馬FOXくんのおかげです。
今回の目的地、大泉町も、
この町のことを知った当初は、当然のごとく、いつか列車で
行こうとは思っていたのですが・・・。
まさか車で行くことになるとは。
ってことで、夜の高速をひた走ったSim。
と言うか、
想像していたより、群馬県大泉町は遠くなく・・・。
(そりゃそうです。マナウスでは平気で片道250Km、日帰りで
ドライブしてたのですから)
途中SAで「うどん」と「ミニねぎトロ丼」を夕食に食し、
案外あっという間に到着したのでした。
とはいえ、到着時刻は、22:00を回った頃。
今宵の宿は、こんな感じ。
全国展開しているチェーンのホテルです。
良心的な料金の上、大浴場完備で、足を伸ばして風呂に入れ、
おまけに、朝食のバイキングも無料でついてくるので、
日本国内を旅するときは、割と利用するSim。
当然のことながら、この時間から外に出かけるわけにもいかず、
大浴場で旅の疲れを癒すと、
明日のために、携帯のネットで予習をし、ベッドに入ったのでした。
5月19日(日)
この暴走が・・・
朝6時に起床。
昨日は夜中に到着だったので、窓から町を一望。
・・・工業地帯なのでしょう。
高い建物はあまりなく、一般的な地方の町の景色です。
朝から大浴場の恩恵にあやかり、身支度を済ませると、
最近日曜の朝は定番となっている「遅く起きた朝は」なる番組を
しっかり30分間視聴し、朝食をとりに、1Fのレストランへ。
「無料」なのに、かなりしっかりした朝食のバイキング。
Sim、この「バイキング」なるものに、めっぽう弱く、
どれもこれもうまそうに見えてしまうので、
なんぼでも食べられてしまいます。
今朝もしっかりご飯は1回おかわりし、
かなりの満腹状態で、大満足。
食後のコーヒーを飲み終え、部屋に戻ったのが7:30。
・・・って言うか、この「暴走」が、後で大変な目にあう原因に
なっていることなど、この時は知る由もなく・・・。
今日回ってみようと思っているブラジル人のみなさんが
暮らしている地域は、お店が開くのがどこも10:00頃。
そんなに早く出かけても・・・と思わなくもなかったのですが、
店が開いてなくても、町の様子くらい見られるだろう・・・
ということで、
ホテルを9:00にチェックアウト。
さっそく、リトル・ブラジルが広がる中心、
「西小泉駅」に車で向かったSim,。
ホテルから西小泉駅は、数キロの距離。
あっという間に、到着です。
散策!!なつかしい景色
西小泉駅は、小さな駅です。
確認はしなかったのですが、噂によると、昼間は1時間に1本しか、
列車がやってこないとか。
車で来て、正解です。
切符販売機のわきには、英語で運賃の説明が。
なぜにポルトガル語でないのかは、不明。
実はSim、こちらに来る前に、ひとつ気がかりだったことがありました。
ショッピングセンターなどは、それ用の駐車場があるでしょうが、
駅周辺の町歩きをする際に、車をどこに駐めようか・・・ということです。
ネットで、「西小泉駅 周辺 コイン駐車場」なんて入れて検索してみたのですが、
全然あたりに発見できずに、結局今日を迎えてしまったSim。
でも・・・。助かりました。
駅前に、しっかり、無料の駐車場があるのです。
大きな駅ではないので、それほど台数は駐められませんが、
ちょうど空きがあって、そこに車を駐められました。
車社会の地方。
都会と違って、なんとかなってしまうのですね、きっと。
ってことで、町歩き開始です。
防犯カメラが設置されている模様。やはり治安は、万全ではないのでしょうか。
ほんと、「ここはブラジルか?」って風景を、あちらこちらで
切り取ることができます。
でも、切り取った景色の周りに目を移せば、
まぎれもなく、日本なのです。
不思議な感覚です。
ポルトガル語。
日本語と、ポルトガル語。
他人の家の前に、ゴミを捨ててはいけません。
おおぉ~っ!!なんか、ブラジルっぽいです。
ブラジル国旗だから、当たり前ですが。
日伯なんて言葉、相当ひさしぶりに見た気がします。
あの大きな建物は、テナントの集合施設のようです。
ただ、ほとんどが「テナント募集」状態でした。
長年の不景気の影響を受け、帰国された方も、多いのかもしれません。
いやぁ~、歩いているだけで、なんだかうれしくなってきます。
何があるわけでもなく、
しかも、日曜の朝なので、ブラジル人のみなさんの姿も、ほとんどなく、
そういう意味では、ちょっとばかり残念でしたが、
それでも、ポルトガル語の文字を見るだけで、
なんだかほっとします。
時刻は10:00。
ブラジリアン・プラザなる施設が開く時間になったので、
車をとりに戻って、さっそく向かってみることにしました。
え、そんなモノまで!?
車で移動するまでもなく、あっという間に到着。
1階はしっかりみなかったのですが、おそらく、
旅行会社やら、ブラジル人のみなさんが生活上の手続きをしたり、
電化製品を買ったりするフロアのよう。
Simは、やけに仰々しく陳列された、キャップを眺めたり、
誰がここで買うの?って思うような、ブラジル土産のような
キーホルダーやら、ストラップやらを眺めたり、
階段で2階に上がってみます。
目の前に、ドーンと出てきたのが、
日本人がブラジルに移住した頃の様子がわかる展示。
貴重な資料です。
2階は、中心がフードコートになっている模様。
簡単なスーパーみたいなモノがあると決めつけてやってきたのですが、
どうやらないようです。
フードコートって言われても、
今さっき、大量に朝食を済ませてきたばかりだしなぁ・・・と、独り言を
言いながらも、さらに奥に進んでいくと。
ここも食堂のようなのですが、
店先に、「フルーツジュース」という文字と、
見たことのあるなつかしい、フルーツの写真が。
アセロラ、カジュー、マラクジャ・・・どれも、日本ではなかなか
飲むことのできないジュースですが、
そんな中に、
な、なに!?クプアス!?
何を隠そう、Sim、マナウスに行って、初めて飲んだのが、
サーレスのあるご家庭を訪問したときにごちそうになった、
「クプアス」でした。
な、なつかしい・・・。
早速、店員に声をかけ、クプアスがあることを確認し、注文。
いやぁ~、間違いなく、クプアスです。懐かしかった。
店には他に客もいないので、店員の兄ちゃんが(たぶん、オーナー)
話に来てくれます。
マナウスに3年間住んでいたことを話すと、とても興味を持ってくれた
様子。
この後何をしたいのか尋ねられたので、
「ブラジルの・・・ガラナとか、買いたいかな・・・」
「ピッカーニャとコラソンが食べたい」
って話すと、
日本語で書かれたフリーペーパーを持ってきて、
いろいろ説明してくれたり・・・。
助かりました。ブラジルのみなさん、やっぱり親切です。
買い物するにしても、ふらふらするにしても、大きなスーパーが
2軒あるので、そこに行ってみるといいよというアドバイスをもらい、
向かうことに決め、店を出たSim。
最後に、「オブリガード」ってお礼を言うと、
「ジ・ナーダ」と返事をしてくれました。
いやぁ~、すんごい久しぶりに、ポルトガル語を口にしました。
ってことで、スーパーへ。
ガラナ、ANTARCTICAが箱売りで山積みになっているのを発見。
勢いづいて、2箱購入。
真向かいにあるスーパーにも入ってみたSim。
ついでに、その隣のパン屋へも。
なつかしい形をしたパンが、ショーウインドウに並んでいます。
バケットとポンジケージョを買うことに。
家に帰ってきてから食べましたが、うまかったです。
なに?それ。どこのシステム!?
そうこうしている間に、時刻は11:00。
明日は普通に仕事があります。帰るにも3時間かかる道のり。
できれば、昼過ぎにはこちらを出発したい。
でも、その前にしたいことが。
そう、せっかく来たので、
ピッカーニャとコラソンが食べたいのです。
さっきのジュース屋の兄ちゃんに、ピッカーニャとコラソンだけ
食べたいんだけど・・・と伝えたのですが、
ピッカーニャは、入るときと入らないときがあるそうで、
大きなレストランに行かないと、確実には食べられないそう。
けれど、Sim、
朝馬鹿食いしてしまったせいで、まったく空腹感がありません。
この状態でシュハスカリアなんかに行っても、まったく食べられないのは
目に見えています。
・・・帰っちゃおうか。
一瞬そんな考えもよぎったのですが、
せっかく来たのに、それはもったいない。
だったら、ちょっともったいないけど、シュハスカリアで食べ放題の
料金払って、ピッカーニャとコラソンだけを食べようという結論になり、
事前にネットで調べてあった、シュハスカリアに行くことに。
ネットでは11:00開店って書かれてたのですが、
今日は11:30開店だそうで、
しばらく写真なんかを撮りながら、時間待ち。
ようやくあいたので、中に入ったSimです。
ブラジルのシュハスカリアと同様、バイキングコーナーに置かれている
ものは、自由に取り放題、食べ放題。
でも、今日のSimには、それすら拷問。
とりあえず、何もとらないのも・・・と思い、とってきた皿が、こちら。
普段大食漢のSim。今日はどれほど満腹なのか、お察しいただけるでしょうか。
2280円の料金に、ドリンクバーで300円強。
ピッカーニャとコラソンが食べたいがために、その金額は、
かなり痛いですが、
このまま帰って後悔するよりは、ずっといいです。
お店のお姉さんが、この店のシステムを簡単に説明してくれます。
ブラジルにもあるサインですが、こちらはコースターのような紙の板を
机の上に置くようです。
肉をまだ食べたければ、緑。
もういらないよ、って時には赤。
そして、緑から一度赤にしてしまったら、もう緑に戻せないのだそう。
そんなシステム、ブラジルでは聞いたことないですが、
まぁ、この店独自のシステムなのでしょう。
いずれにしても、Sim、今日は満腹状態なので、
赤を緑に戻す気になる可能性は、まったくありませんので、大丈夫です。
ところが・・・です。
この店の、「独自」のシステムは、これだけではありませんでした。
テーブルについていると、ブラジル同様、次か次へと、肉が運ばれてきます。
でも、今日のSimの目的は、あくまでピッカーニャとコラソン。
他の肉には興味がわきませんし、おなかにその分の余裕もない・・・はずです。
なので、何度か肉を運んで来られましたが、
「いりません」
と返事をしていた・・・のですが。
2度か、3度、「いりません」を繰り返したでしょうか。
いきなり、店員が怒り出します。
日本語がたどたどしいので、正しい意味がよくわからなかったのですが、
どうも推測するところ、
この店、11種類の肉があるそうなのですが、
最初にこの11種類を順番に持ってくるので、それは全部食べなくては
いけないと言っているようです。
は、はい!?
ブラジルで、何度もシュハスカリアに入りましたが、
自分が食べたい肉の時だけ取り分けてもらって、
いらない時には、断ってきました。
ってか、なに?そのシステム。
最初、短気な店員が、あまりにSimが「いらない」を繰り返すものだから、
頭に来たのかと思ったのですが、
とりあえず、その怒った店員の持ってきた肉を受け取り、
あたりの席を見回してみると、
サラダをとりに行っている客の席にも、店員がどんどん、
さらの上に肉をのせています。
・・・マジで、最初に11種類、全部食べなきゃいけないらしい。
こんなの、ありですか?
よっぽど、机ひっくり返して、
「てやんでぃ、こちとら、マナウスっ子でぃっ!!」
って、料金たたきつけて帰ろうかと思ったのですが、
・・・やっぱり、せっかく入った以上、
ピッカーニャとコラソンだけは、食さないわけにいきません。
ってことで、食べたくもない肉を、がんばって食べ、
ようやく、ピッカーニャとコラソンの番が回ってきました。
・・・う~ん。
ピッカーニャは、正直、あまりおいしくありません。
コラソンは、プリプリで、食感はブラジルで食べたものと同じですが、
味がみょ~に濃く、辛いです。
結局、これで終了。もう、食べられません。
でも、コラソンだけは、もう少し食べておきたいので、
さっき怒ったやつとは違う店員を呼んで、
「コラソンがほしいんだけど」
頼んだSim。
こっちの店員は、しばらく時間がかかったものの、希望通り、コラソンを
持ってきてくれました。
なんなんだ、この店。
二度と来ません。
デザートに、焼きアバカシ。
正直、どうでも良かったです。
はぁ~。
ちなみに、上の店員は、コラソンを持ってきてくれた、心優しい人です。
店を出ると、時刻は12:30。
もうタイムリミットです。
シュハスカリアは失敗でしたが、ほかのところでは、ブラジルをまた
近くに感じることができて、大満足だったSim。
また、時間をみつけて、やってこようと思います。
ちなみに、今日買い物をした品々はこちら。
ガラナは、現地からの直輸入かと思っていたのですが、日本で製造、販売
されているようで、販売元は、Simの家のすぐ近くでした。
・・・そこで買えばいいんじゃん。
以上、久々の更新で、慌てて書いた、今日の旅日記でした。