ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

あなたの旅立ち、綴ります

2018-02-23 23:46:51 | あ行

へー、アマンダ・セイフライド、
この映画の相手役と
結婚してベビーがいるんですね~(知らなかった)


「あなたの旅立ち、綴ります」67点★★★☆


******************************


ビジネスに成功し、財を成した
80代のハリエット(シャーリー・マクレーン)。

だが
完璧主義者で、人に厳しい彼女は孤独だった。

あるとき、彼女は
自分の訃報記事を、生前に用意しておこうと思い立つ。

そして地元の新聞社の
若い記者アン(アマンダ・セイフライド)
執筆を依頼するのだが――?!


******************************

この4月で84歳!という
シャーリー・マクレーン主演。

彼女演じる
完璧主義者で歯に衣着せず、な老婦人ハリエットが
生前に自分の「訃報記事」を書いてもらおうとする、という話。

アメリカでは(特に地方紙はそうでしょうね)
新聞の訃報記事はけっこうスペースを割いている人気(?)欄らしく
自分の訃報記事を生前に書いておく、という人が
けっこういるんだそうです。


で、記事を頼まれたアン(アマンダ・セイフライド)は
彼女について周囲に取材するんだけど
まあこれが、悪評のオンパレード(苦笑)

そしてハリエットは「もっと人の記憶に善きことで残るような」行いをする気持ちになり
ラジオDJをやったり、
超・絶縁な娘との関係を修復しようとしたりする。

そのいっぽうで
「何を書くべきかわからない」「人生の一歩を踏み出せない」若いライターであるアンが
ハリエットとの関係で
成長していく……という展開。


ネタはおもしろいと思う。


でもね、なんというのか全体は
アマンダ・セイフライド演じる若いライターが実際に書いたような
ぎこちないけど、そこそこまとまっていて
しかし、まだ踏み込みが全然足りない!という感じが惜しい。

老境を行く人々の人間ドラマは
いまどんどん深く、進化していますからね。

にしても、
シャーリー・マクレーンは
本当にこういう嫌われ者がよーく似合う(苦笑)。

本人も生き生きと演じててそこは爽快。
シャキッと、元気もらえました。


そして、アマンダ・セイフライド。
すでに15年の舞台共演で知り合っていたという
トーマス・サドスキーと
本作の再会がきっかけで結婚。

昨年3月に第一子が誕生しているそう。

そうみると、うん、実際にお似合いの二人で
なにやらおめでたくもあり。


★2/24(土)からシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国で公開。

「あなたの旅立ち、綴ります」公式サイト

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« The Beguiled/ビガイルド 欲... | トップ | 15時17分、パリ行き »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

あ行」カテゴリの最新記事