ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

ロダン カミーユと永遠のアトリエ

2017-11-11 12:40:00 | ら行

「ポネット」(96年)のジャック・ドワイヨン監督が
芸術家ロダンを描いています。


「ロダン カミーユと永遠のアトリエ」68点★★★☆


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1880年。

40歳の彫刻家・ロダン(ヴァンサン・ランドン)は
長い下積みを経て、
ようやく国から大きな仕事を任された。

創作意欲に燃えるロダンは
若く美しい弟子カミーユ・クロデール(イジア・イジュラン)に
心を奪われていく。

だがロダンには
内縁の妻ローズ(セヴリーヌ・カネル)がいた――。


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「考える人」で知られる
芸術家オーギュスト・ロダンを描いた作品。


すでに偉大な彫刻家になった
40歳からスタートし、
若く美しい弟子カミーユ・クロデールとの愛、

そしてロダンの影になることに
次第に不満を募らせるカミーユの苦しみ、
内縁の妻ローズの葛藤などを描いています。


映画「カミーユ・クロデール」
ってあったし
(イザベル・アジャーニ主演)
彼女の側の話は知ってたので
ロダン側からの視点に、へえと思った。


セリフが多くて、ドラマが単調な感もあるけど
実際に裸体のモデルを見ながら粘土を操る方法などにも
へえと思ったし、

彼のアトリエで
彫像に光の当たる感じや
常に中や外のガヤガヤが聞こえる音の雑多さもいい。

あと
仕事には厳しいけど
批評や世間には内気だったというのも、へえ。

なにより
歳を取っていっても衰えない創作へのエネルギーのすごさと
女性に対して精力的なさまに
まあ驚きました(笑)


ちょくちょく画家や小説家、芸術家の人生を描いた映画を見ますが
往々にして、創造と女性へのパッションは比例している。

やっぱ「創造する人」はこうでないと、か。


★11/11(土)から新宿ピカデリー、Bunkamuraル・シネマほか全国で公開。

「ロダン カミーユと永遠のアトリエ」公式サイト

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