語られる言葉の河へ

　肌荒れを感じた時に使うことの多い薬用クリームや薬用化粧品は「医薬部外品」に分類されるものが多い。これは医薬品と化粧品の間に位置するもので、医薬品と同じように有効成分を記載することができるものだ。
　だからといって、どんな肌荒れにも効くわけではない。まず自分の肌がどのような状態なのかを見ておきたい。
　薬用クリームには、「尿素系（尿素配合）」や「ビタミン系」、「セラミド系」などがある。
　「尿素配合」というのは、皮膚の角質化を和らげる働きがあるとされるもの。ひざ、かかとなどの皮膚が硬くなって「角質化」した状態に効果が期待できる。
　ただし、目の下などの皮膚の薄いところにこのクリームを使ってはいけない。目の下のカサカサは角質化で起きているのではないからだ。
　一方、「ビタミン配合」は、ビタミンＥなどの作用で血行を良くして乾燥した肌に水分と油分を補給する働きが期待されている。「セミラド系」は、皮膚本来の保湿力をアップする働きを持つそうだ。

□南雲つぐみ（医学ライター）「保湿クリーム　～歳々元気～」（「日本海新聞」　２０１７年１０月１３日）を引用
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