26梅仕事36 梅林の草刈 草の刈り方にも心を | 水のように ~自然の力にまかせた梅干づくり~

水のように ~自然の力にまかせた梅干づくり~

私は小さな漬物屋をやっています。美味しい梅干をつく
るために、梅の栽培までするようになりました。土づく
りに力を入れ、2006年から農薬を一切使わずに梅を育て
ています。一生をかけてより良い梅干をつくろうと思って
います。 

 朝、梅林の草刈に行きました。梅の漬け込みを
行った6月末から2ヶ月ぶりの梅林ですので、どん
な状況になっているか、ドキドキしながら行きま
した。梅林を囲む周りの部分はだいぶ雑草が伸び
ていましたが、梅林の下草は、ほとんど伸びてい
ませんでした。

梅林の周りには背の高くなるつんつんした草が生
えています。
26梅仕事36-1

    日が当たるために丈の高くなる草です。
    

 一歩入ると、梅の木の下には蕗やかきどおしが
生えています。
26梅仕事36-2

    まったく違う丈の短い丸い葉の雑草が生えています。

26梅仕事36-3

    拡大するとこういう丸い葉の雑草が地面に生えています。

 草刈を終えた後の下草の様子です。

 ですから、草を刈るときは、地面から10cmほ
どの高さを刈り、地表近くの雑草は残すように刈り
ます。
26梅仕事36-4

    草が生えていると土の乾燥から守ってくれます。

 元梅林だった向かいの草刈りの様子です。
26梅仕事36-5

    根こそぎ雑草を刈ってしまうと、土が乾燥します。

 土に湿り気があると土壌菌が働き、土を肥沃にして
くれると思います。まだまだ木に葉が残っているので、
木は光合成をして栄養を蓄えているでしょうから、こ
れは大切なことです。

 梅林にたくさんのくもの巣が張っていますので、草
刈をしているとパイを顔に投げつけられたように、顔
面にくもの巣がまとわり付きます。そんなことは気に
せず草刈を続けます。むしろ顔に引っかかると梅林を
守っているくもに、『巣を壊して申し訳ない、また再
生してね。』という気持ちになるものです。

26梅仕事36-6

    くもは、梅の葉も実も食べません。害虫を駆除してます。

 初めて通る梅の木の間にはすべてくもの巣が張って
います。壊れるとすぐに作り直すところは誠実な働き
者と感じています。

 梅林の奥へ進み竹林の近くに行くと、そこには、た
くさんの竹が生え、もう竹林化していました。

26梅仕事36-7

     梅の木が見えないほど竹が猛威を振るっています。

 竹を切り始めました。梅の木が笹の葉に囲まれ、葉
に光が当たらないと、葉は光合成をせずに栄養を消費
するだけとなってしまいます。今日で草刈2日目です
が、竹の退治があるためにあと2日はかかりそうです。

26梅仕事36-8

     梅の木の下から竹がたくさん生えています。

 竹はまっすぐ伸びるので、梅の木と争うことなく共
存します。そしてすくすくと背を伸ばし梅の木を追い
越し葉を広げます。これも長い年月を越え身につけた
竹の生きるすべですね。切られても切られても次々に
新しい竹が生えてくる生命力には脱帽です。





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