何度倒されても立ち上がる
映画バイオハザードのように
辰巳君にアタックし続ける
ころんの友人ぴよちゃん。
何だかんだいっても
ぴよちゃんはモテるみたいで
バーベキューで知り合った
１０歳年下の警察官に
アプローチされたという。
その警察官がいいのは職業と若さだけで
背も低く顔もイマイチだったという。
何度かラインのやりとりをして
ごはん行く約束をしたものの
ドタキャンしてやったんだってさ。
ぴよちゃんにとっては
どうでもいいキモい男。
で
わたしは言ってやった。
「ぴよちゃんにとっての、その警察官への扱いが
辰巳くんにとってのぴよちゃんの存在と
同じ位置づけやで。」
ぴよちゃんは
そんなことない
辰巳くんとは長い付き合いだから
自分はもっと良い存在だと
わたしの意見を否定した。
この話を乙女課長にしてみたら
辰巳くんにとってぴよちゃんは
ぴよちゃんにとってこの警察官以下の
存在だってこってす。
またある日、
ぴよちゃんは職場の新人の
物覚えが悪いと嘆いていた。
「何で何回同じこと言っても
分からないんだろう。」
と言うもんだから
わたしはすかさず
「あんたも何回辰巳君にふられても
分からへんやん。」
と言ってやった。
このようにころんが
ボロカス言うもんだから
とうとうぴよちゃんは
辰巳君をあきらめることにしたらしい。
口をとがらせて
「皆がアカンって言うから…。」
と言っていたが、実際はやはり
直接ふられたらしい。
最後に辰巳君に会ったときに
結婚願望があるのか
今の彼女と結婚するつもりなのか
根ほり葉ほり聞いたという。
辰巳君が
まだ先のことは分からないと
言葉をにごすと
「うちと結婚したらいーやん！」
とせまったという。
あんた、結婚どころか
付き合ってもいませんから！
少なくとも４回以上ふられてますから！
そんな相手にいきなり結婚せまるとか
正気の沙汰やおまへんで。
まさに何度撃たれても
突進をやめない
バイオハザードに出てくるゾンビ女。
ちなみにぴよちゃんと辰巳君は
もともとグループで仲良くて
ぴよちゃんの母親と辰巳君も
顔見知りらしい。
そのグループ内はぴよちゃんが
辰巳君を好きなことを
皆知っていたという。
当時わたしは職場で想いを寄せていた
わたしの好きな人へ
どうアプローチするか悩んでいた。
ぴよちゃんが言うには
何でころんが好きと伝えられないのか
理解できなかったらしい。
好きな人がいると
好きと伝えずにはいられないらしい。
そやけどわたしの場合
職場で毎日顔を会わすし
なるべく気まずくもなりたくないし
告白には慎重になってしまうわけである。
で、ぴよちゃんに
「そんなの本当に好きなわけじゃない。
恋に恋してるだけや！」
と言われてしまった…。
恋に恋してるだけなのはアンタやん。
わたしは必ずしや想いを成就させたいと思い
慎重になっとるんやん。
想いをコントロールできず
ゾンビのようにひたすら
追いまわす方が
恋に恋してるだけで
相手の気持ち、全く考えとらんよね。
性欲をおさえられない
男子中学生かっつーの。
まあ理性を失ってしまったゾンビだから
そういう思考でも仕方ないのかもしれまてんね…。
続く
映画バイオハザードを見て
ぴよちゃんのゾンビぶりと比べてみよう！
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