ナレーターのお仕事をされている生徒さん。
『「られる」「させられる」や「などという」等の
言葉の組み合わせがとても言いづらいので、なんとか治したいです。』ということでお越しになりました。
昔よりも、舌が前に出る感覚もあり、全体的に発音しづらいとのこと。
「毎日、ナレーションの仕事で、原稿を読まなくてはならないのですが、
読みづらいので、とても原稿に集中できません。」ということでした。
「滑舌が悪くなった原因とは?」でもご説明しています通り、早めの対処が必要です。
発音しづらい部分では、「なーどの」など、少し伸ばすように、
また、さ行などは、「サッ」など、勢いをつけて発音するなど、
胡麻化し、胡麻化し、読んでいるとのこと。
「滑舌トレーニング【さ行の発音理論】」でもご紹介しました通り、
さ行を明瞭に発音するためには、「s」音の作り方が重要ですが、
発音の位置に違いがあり、勢いをつけないと読めない状態が起きていました。
また、お悩みを話して頂く間は、ナレーターさんというお仕事柄、声も良く響いているため、
一見発音には問題がなさそうでしたが、
苦手な言葉になると、舌が前方に見えるなどして、発音に不明瞭さがありました。
生徒さんの場合は、下記の原因により発音がしづらくなっていました。
・「た行、な行、だ行」発音時に、舌が前方に出る
・「さ行」発音時のアゴの位置
・ら行の舌の位置
上記を踏まえ、早速トレーニングを開始
「アゴが・・・」「舌が・・・」「頬が・・・」と歓喜の悲鳴もありつつ。
トレーニング後、文章をお読み頂きますと・・・・
「」
なんと、声の若返り
発音が明瞭になったことは勿論ですが、
お声の年齢が10才、いや15才くらい若くなった程の変化です。
「すごく読みやすいです発音しやすい」と生徒さん。
「この状態で本番も読めたら、最高です。」と、話す言葉も明らかに明瞭になりました。
声の若返りは、発音とともに、声の調整も行なった結果ですが、
「ジャス」では大きく発声することはありません。
滑舌を治すためには、「発声」をするのではなく、「発音」することが大切なのです。
小さく声を出して発音しているのに、最後は声がよく響き、滑舌が良く話せるようになる。
これこそが、根本的解決に至る滑舌トレーニングの効果です
そして、お仕事モードで読んで頂いた声に聞き覚えがあり、
「はて馴染みのある声で、どこで聞いたかな」と思っていましたら、
いつも見ていた「ニュース番組」のナレーションを担当されていらっしゃいました。
時々、お越しになる生徒さんの中で、お声を聞いた際、
「はて馴染みのある声、どこで聞いたかな」ということがあり、
しかもそれが、同じ局だったりもして、世間は狭いな~と。しみじみ。
とにかく、生徒さんの上達ぶりは、放送を見れば毎日確認できますので。
チェックし、次の作戦を練るなどして、お越し頂いた際に調子を伺うと、
「以前は、毎日読むことが大変でしたが、言いやすくなった今は、無理をせず読めているので、
ストレスが減りました。ありがとうございました。」と仰って頂きました。
お仕事は毎日ですから、「大変だった」時を脱することができて
本当に良かったと思います。
最近は、苦手だった「られる」「させられる」など、
放送でも綺麗に、そしてスムーズに聞こえていましたので、
引き続き、滑舌トレーニングを頑張って頂きたいと思います
「最大限に音読の効果を上げるには」もご参照ください。
日本初、滑舌トレーナーによる
滑舌矯正、滑舌トレーニングを行う東京・渋谷の滑舌教室です
滑舌の診断も行っていますので
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